今回は、変態vs王道戦法棋戦エキシビション・三将戦の観戦記をお送りします。
エキシビションはここまで１勝１敗と五分。
本局を制すのははたしてどちらか。
先手：まりん 初段(王道戦法チーム三将)
後手：元・恐怖の級位者 初段(変態戦法チーム三将・指定戦法羽生式袖飛車)
両対局者の本戦での戦いは以下を参照してください。
【観戦記】変態vs王道棋戦2 第４戦
【観戦記】変態vs王道棋戦2 第10戦
初手から以下
▲２六歩 △３二金 ▲２五歩 △７二飛
▲６八玉 △７四歩 ▲７八銀 △７五歩
▲２四歩 △同 歩 ▲同 飛 △２三歩
▲２八飛 △３四歩 ▲３八銀 △７六歩
▲５八金右 △７三桂
上図以下
▲６六歩 △同 角▲６七金 △７七歩成
▲同 銀 △２二角▲６六歩 △７五歩
▲７八金 △８五桂▲８六銀 △８四歩
▲２七銀 △４二銀▲２六銀 △３三銀
▲２五銀 △７四飛
先手は▲６六歩と一歩を犠牲にして厚みを築いて袖飛車に対抗。
攻めを受け止めてから棒銀を繰り出していきました。
上図以下
▲２四歩 △同 歩 ▲同 銀 △同 銀
▲同 飛 △２三歩 ▲２八飛 △４二玉
▲１六歩 △１四歩 ▲１五歩 △同 歩
▲１三歩 △２四銀 ▲１二銀
上図では▲６五歩と角道を通しておくのも有力。
本譜は銀交換から端攻めへ転じ、積極的な指しまわしです。
上図以下
△３一玉▲１一銀成 △同 角 ▲１二歩成
△３三角▲２七香 △７六歩 ▲同 金
△同 飛▲２四香 △同 歩 ▲６七銀
△７二飛
上図では△１三桂とかわすのが有力。
本譜では▲１二歩成とと金を作られてしまうのが面白くありません。
しかし、▲７六同金は何か勘違いしたでしょうか。
歩と金を交換しては先手がおかしくしました。
上図以下
▲７七歩 △２五香 ▲１八飛 △２三金
▲２一と △同 玉 ▲８三桂 △７六歩
▲７一桂成 △７七歩成 ▲同 桂 △同桂成
▲同 銀 △７一金 ▲８三桂 △８五桂
▲７一桂成 △７七桂成
▲７七歩は手堅い手ですが、△２五香と逆サイドから崩すのが的確な応手。
後手が好調に指していましたが、△８五桂は少しやりすぎ。
じっと金を逃げておいて十分とみるべきでした。
上図で▲７七同金が敗着。
▲７七同角と取り、角の活用を図るべきでした。
本譜は後手玉に攻める足掛かりがなくなり、着実に寄せていった元・恐怖の級位者初段の勝利となりました。
上図以下
▲同 金 △７一飛▲６二銀 △７四飛
▲８六桂 △４四飛▲５六銀 △８五歩
▲５五金 △８四飛▲７三銀不成 △８三飛
▲７四歩 △８六歩▲同 歩 △８七歩
▲同 金 △７五桂▲７七金 △８七歩
▲７九角 △７六歩▲同 金 △５五角
▲同 銀 △６七銀▲５九玉 △５八金
▲同 飛 △同銀成▲同 玉 △２八飛
▲４八銀 △６七銀
まで116手で後手の勝ち
0手
