今回は、変態vs王道戦法棋戦エキシビション・次鋒戦の観戦記をお送りします。
先鋒戦は変態チームの勝利。
はたして本局は‥
先手：花里悠太 初段(変態戦法チーム次鋒・指定戦法飛車美濃囲い)
後手：紳士なお新香 初段(王道戦法チーム次鋒)
両対局者の本戦での戦いは以下を参照ください。
【観戦記】変態vs王道棋戦2 第３戦
【観戦記】変態vs王道棋戦2 第９戦
初手から以下
▲７六歩 △８四歩 ▲５八金右 △８五歩
▲７七角 △６二銀 ▲６六歩 △５二玉
▲６七金 △４二銀 ▲４八銀 △９四歩
▲５六歩 △１四歩 ▲５七銀 △３二金
▲８八飛 △７二金 ▲６八玉 △３四歩
▲７八銀 △７四歩 ▲７九玉
上図以下
△７三桂▲４六銀 △４四歩 ▲１六歩
△４三銀▲２六歩 △６四歩 ▲３六歩
△６三銀▲３七桂 △８一飛 ▲２五歩
△４二玉▲６八角 △５四銀右 ▲５五歩
先手の左美濃の堅陣に対し、後手はバランス型で対抗。
ここから局面が大きく動き出します。
上図以下
△４五銀▲同 銀 △同 歩 ▲２四歩
△同 歩▲同 角 △５二玉 ▲７五歩
△６三銀▲７四歩 △同 銀 ▲５四歩
△４五銀▲同 銀のやり取りはたがいにどうだったか。
桂馬が利いているところだったので、▲４五同桂と応じてみたいところでした。
▲７五歩に対して△６三銀と銀打ちで受けたのは手堅い一手。
先手は▲７四歩と乱して▲５四歩と調子を求めます。
上図以下
△２三歩▲５三歩成 △同 玉 ▲６八角
△６五歩▲５五歩 △同 角 ▲４五桂
△６二玉▲４六角 △同 角 ▲同 歩
上図では△５四同銀と素朴に受けるのが▲４五桂を消して有力でした。
本譜も△６五歩と飛車のコビンを攻めて厳しい追及。
▲５五歩と歩を捨てて、激しさが加速していきます。
上図以下
△６六歩 ▲５六金 △５五歩 ▲同 金
△６七歩成▲同 銀 △５七角 ▲６八歩
△４六角成▲５六金 △１九馬 ▲７五歩
△６三銀 ▲７四銀 △５二歩 ▲５三歩
△同 歩
△６六歩の取り込みは△５七角を狙った手。
▲５六金と狙いをかわしにいきましたが、△５五歩と歩を駆使して角打ちを実現しました。
上図以下
▲７三銀成 △同 馬 ▲６五桂 △６四馬
▲５三桂右成 △７一玉 ▲５五角 △同 馬
▲同 金 △６六歩 ▲同 銀
▲７三銀成では▲６三銀成から食いついていくのが優りました。
本譜は△７三同馬と引きつけられるのが大きかったのですが、△７一玉では△５三同馬と甘んじるよりなかったかもしれません。
上図以下
△７六香 ▲７七桂 △５七銀 ▲同 銀
△７七香不成▲８九玉 △７六桂 ▲７三銀
△８八桂成 ▲同 玉 △７三金 ▲同桂成
△８二飛 ▲６二角 △同 飛 ▲同成桂右
まで107手で先手の勝ち
上図では△８六歩が有力で、▲８六同歩なら△８七歩から攻めが続きます。
本譜は△７六香～△５七銀が部分的に厳しい手順ですが、先手玉に詰めろがかからない格好。
▲７三銀で受けが利かない攻めで後手陣が持たず、花里初段の勝ちとなりました。
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