今回は、令和6年1月13日に岩手囲碁センターで行われたノーマーク杯囲碁大会の1局目を振り返ります。
黒番:つなよし
白番:H 五段
第1図
黒11まではよく打つ布石。
白16は意外な一手。
黒17に白18はアキ三角の愚形のため、早くもポイントをあげたと感じました。
白18では代えて参考図白1フクラミを本線に読んでいました。
対して黒は2ハネで応じるのがよさそうです。
第2図
黒19では21をAIに推奨されましたが、働きに乏しいように感じて打ちにくいですね。
黒25では二間ビラキや24の白石にツケも考えました。
どれを選ぶかは好みの問題で、どれも一局だと思います。
第3図
黒27では参考図黒1ハネで応じるのも有力でした。
白2が気になりますが、黒一子は捨て気味に右下を整形するのが筋のいい打ち方となります。
白30には黒31二間トビが常套手段。
白はさらに32と迫ってきました。
第4図
黒33は手堅い一手ですが、参考図のように手を抜いても白から大した攻めはありませんでした。
黒39~41がイマイチな攻めで、白40~42と連打されて難しい碁にしてしまいました。
しかし、この後左上で白に大きな誤算があり、大勝となりました。