今回は、令和6年2月18日に岩手囲碁センターで行われたエクナ杯囲碁大会の3局目の振り返りをしていきます。
黒番:M 五段
白番:つなよし
第1図
M五段とは初対局。
本格的な棋風という印象があります。
白8では逆側をオサエ、参考図のように進めるのも有力でした。
対局中は比較が悩ましかったです。
第2図
白20までは両ガカリの定石。
黒21と受けてくれたのは大きな利かしとなったので得しました。
白22ではこの後の進行を考えれば参考図白1と一路低く打ったほうがよかったかもしれません。
第3図
白24~26は形に思いましたが、黒27オサエが大きく白28とグズミで頭を出さなければいけないのが辛いところ。
本譜に不満なら、参考図白1から際どい戦いにするよりなかったようです。
第4図
白30はなんとなしに打ってしまいましたが、黒31が急所でペースをつかまれてしまいました。
代えて参考図のように先手を取りに行って左辺に先着したいところでした。
第5図
白32はもったいない利かしだったようで、参考図白1の打ち込みがあるところでした。
本譜は互角ながら左下からの白を安定させるのに手数を要するため形勢よりも悲観していました。
しかし、なんとかくらいついていって半目勝ちにおさめることができました。