【自戦記】第78回アマ名人戦岩手県大会・決勝トーナメント1回戦

今回は、令和6年5月12日に紫波グリーンホテルにて行われた第78回アマ名人戦岩手県大会・決勝トーナメント1回戦の自戦記をお送りします。

先手:つなよし
後手:N 氏

初手から以下
▲2六歩 △8四歩▲2五歩 △8五歩
▲7六歩 △3四歩▲7八金 △3二金
▲2四歩 △同 歩▲同 飛 △2三歩
▲2八飛 △8六歩▲同 歩 △同 飛
▲8七歩 △8二飛▲3八銀 △7二銀
▲2七銀


N氏とはここ1年で3局当たっている相手で、ここまで1勝してから2連敗している相手。

これ以上は負けが混みたくないという思いで、昔好んでいた相掛かり棒銀を久々に採用しました。

初手から以下
△8八角成▲同 銀 △2二銀▲3六銀
△3三銀 ▲2五銀 △5四角▲7七銀
△6四歩 ▲5六角 △3五歩▲2六飛
△4二玉 ▲2四歩 △同 歩▲同 銀
△同 銀 ▲同 飛 △2二歩


△5四角は部分的な手筋ですが、本局ではあまり効果的でないように感じられました。

後手には△2七歩さえ打たれなければと思っていたので、▲2六飛と浮いてから銀交換にいきました。

上図以下
▲2三歩 △3三金▲2六飛 △1五銀
▲2八飛 △2三歩▲2二銀 △2四銀


▲2三歩から追撃したくなるのは性分。

△2三歩▲2二銀と打つことができ、これは良くなったなと思っていたところで…

上図以下
▲3三銀不成△同 玉▲3四金 △4二玉
▲2三金  △2七歩▲5八飛 △4五銀
▲2四金  △5六銀▲同 歩 △3六歩


上図では▲2一銀成から駒を拾っていけば先手優勢でした。

本譜は△3三同玉を見落としており、優勢をふいにしてしまいました。

上図以下
▲5五歩 △6五角 ▲5四歩 △同 歩
▲4八金 △2八歩成▲6六歩 △9二角
▲5四飛 △5三歩 ▲3四飛 △5六角打


受けてばかりでは勝てないと踏んで、▲5五歩から激しい展開に持ち込みました。

△5六角打の飛車金両取りは読み抜けではなく、切り返しを用意していました。

上図以下
▲3一銀  △4一玉▲5四歩  △5二金
▲5三歩成 △同 金▲4二銀打 △5二玉


▲3一銀▲5四歩の用意の手順。
△3四角なら▲4二銀打~▲5三歩成で後手玉は詰みとなります。

△5二玉と引っ張り出し、最後の勝負どころを迎えました。

上図以下
▲5三銀成 △同 玉 ▲5四金 △6二玉
▲3二飛成 △7一玉 ▲6八玉 △6一銀
▲4二銀成


▲5三銀成が敗着。
上図では▲5四歩△6三金▲3二飛成と▲4一龍以下の詰めろをかけるべきでした。

本譜は△7一玉と逃げ込んだ形が意外と寄らない格好で、勝機をなくしてしまいました。

上図以下
△7八角成▲同 玉 △5六角 ▲6七角
△6九銀 ▲6八玉 △6七角成▲同 玉
△7八角 ▲6八玉 △6七金 ▲5九玉
△4二飛 ▲5三角 △8二玉 ▲4二龍
△5二歩 ▲5八歩


△7八角成△5六角が鋭い手順で、一気に先手玉が危なくなりました。

△4二飛と銀を取った手が決め手級。
▲5三角▲4二龍と王手王手で飛車を取って▲5八歩と詰めろを防ぎましたが…

上図以下
△3八と ▲8六飛 △8三歩▲6四角成
△5八銀成▲同 金 △同 金▲同 玉
△6七銀 ▲5七玉 △5六金

まで118手で後手の勝ち

△3八とが決め手で、先手玉は受けなし。

序盤も終盤も好機があっただけに、悔しい敗戦となりました。

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