今回は、令和６年５月18日に岩手囲碁センターで行われたエクナ杯囲碁大会の２局目の振り返りをしていきます。
黒番：つなよし
白番：Ｎ 五段
第１図
黒11までは前局のＨ五段戦とまったく同じ進行。
黒15のカカリに対し、あっさり左下隅を生かしてくれたのは意外でした。
更に黒29キリが入って、不満のない立ち上がりです。
黒35では36マガリもあるところのようですが、本譜も悪くなかったようなので安心しました。
第２図
黒41～43と白石を攻めていきましたが、参考図黒１と単にケイマが優ったようです。
それも考えはしましたが、デギリの味が残っていて打ち切れなかったですね。
黒45に対して手抜きが意外。
白46で47と受けられていたら、黒は大石２つを凌ぐ碁にされていたと思います。
第３図
黒49では51とし、参考図のように進めるのが有力でした。
本譜はシチョウがいいわけではないので逃げられていたら困っていたと思いますが、白54をしてくれたため黒55ポン抜きで事なきをえました。
第４図
黒57からの一連の手順はよく打つ形で、白64と打ってくれるかたが多いため黒65サガリから67を利かせられるのが気持ちいいです。
更に白70と手抜きには黒71ボウシが絶好。
コウ争いにはなりましたが、白にとってかなり辛いコウだったので押し切ることができました。
