上図はツケヒキ定石から黒9と打ち込んできたところ。
昔から打たれている常套手段です。
ここでは白の応手を2つみていきます。
白10で17などとワタリを阻止しようとするのは黒に14とトばれて怖い戦いになります。
ワタリは許して厚みを築くのが有力で、黒17まで定石化された進行です。
ただし、序盤だと黒は11で手抜きしてくることも。
その時に白は気の利いた手がないのです。
上述したような事情があるので、白から手抜きするのも一法。
黒としては11トビでとがめにいきたいところです。
白12と利かしてから白14とワタリを消すのは1つの石の調子。
黒は15と更にトビで応じてくるでしょうが、白16と逃げだしてよほどのことがない限りはどちらも死なない格好でしょう。