今回は、星のツケ二段定石について書いていきます。
ＡＩが台頭してからホットな定石となっています。
白６に対して、黒はＡ～Ｃが考えられる手。
黒Ｄ～Ｆと自重する手もありますが、白はいずれもＧとカケツギに打っておけば不満ありません。
【変化Ａ】
黒７と内側からアテるのは場合の手で、部分的には白が打てる格好になります。
黒９アテに対して白10～12の切り返しが好手順。
シチョウよしならこれで白十分です。
【変化Ｂ①】
黒７とアテるのは有力な変化。
黒９で10と突っ込むのは後述します。
黒11では隅を重視する手も有力で、こちらも後述します。
本譜は一本オシを利かしたことを生かして他へ展開し、足早に打つのが想定されます。
白から打つなら、ＡのキリやＢのオシが好点となります。
【変化Ｂ②】
黒11とサガリなら白は12とオシたいところ。
黒は続けて打つなら13が最も迫った攻めですが、14と打って次こそ13をみたり18と遠巻きに攻めるのも有力です。
本譜は白14カケが厳しい反撃。
白16、20が凌ぎの手筋で、白24ヒキを有効にしています。
黒は27まで白４子を取り込むことはできますが、足早に打っている白が悪くない展開といえます。
【変化Ｂ③】
黒９と突っ込んでくる手には白10と厳しく反撃したいところ。
代えて単に12と打つのも有力ですが、妥協している感は否めません。
白14まで隅を確実に生きて、中央の白がどれだけ攻められるかという展開に。
黒17で20と打つのは、白に19と打たれて攻めが空振りに終わりそう。
白20で黒21のツギを利かし、白はＡかＢかを選ぶことができます。
【変化Ｃ】
黒７は隅を重視した手。
白８で11と堅ツギに打つのは、黒も13とツギで不満のないところ。
カケツギで打った場合、黒９には白10と裏切りたい。
