はじめに
2026年、将棋の四段昇段に向けて7月に青森市で、8月に八戸市で行われた2つの大会に参戦しました。
結果として、
7月の大会はベスト8
8月の大会はベスト18(ベスト16トーナメント表0回戦敗退)
に終わりました。
目標としていた将棋の四段免状獲得は叶いませんでしたが、これまで行ってきたことと大会の振り返りを記します。
取り組んできたこと①戦法の固定化
今回の挑戦に向け、
①戦法の固定化
②詰将棋の習慣化
③若手との定期対局&振り返り
3つの軸を持って取り組んできました。
戦法の固定化として、
対居飛車には村田システム
対振り飛車にはショーダンシステム
の2つに使用する戦法を絞って大会に臨みました。
もともとは戦法を見よう見まねで採用し、広く浅くの器用貧乏タイプだったのですが、なかなか棋力が上がらないため特定の戦法を指すフォームチェンジを数年前に行いました。フォームを変えた当時は居飛車戦ではショーダンオリジナルを採用していましたが、そこから徐々に調整していき現在は類似戦法である村田システムを採用しています。
村田システムは、大会中でも研究がハマった対局がありました。

上図は特異な形ですが、研究範囲。
△3九角~△5七角成が厳しいです。
令和8年県将棋四段位獲得戦・決勝トーナメント1回戦
ショーダンシステムでも、研究範囲とはいかないまでも、経験値が生きる将棋を指すことができました。

対三間飛車での一局。
ここでの▲4八銀は最善ではありませんでしたが、後手の角のラインから駒をなくすのは損が少ないという経験則から導いた一手でした。
令和8年県将棋四段位獲得戦・予選リーグ3回戦
取り組んできたこと②詰将棋の習慣化
詰将棋はあまり得意ではなかったので、終盤力の強化、手を読む習慣をつけるために毎日取り組みました。
最もお世話になったのは、将棋クエストの詰めチャレ。
とりあえずは10問、時間に余裕があれば更に追加して問題を解きました。
また、一冊の詰将棋本を一度に解き通してどれくらい時間がかかったかを計るタイムアタックに取り組んだ時期もありました。
こちらは背伸びしないよう、5手詰ハンドブックで主に取り組みました。
取り組んできたこと③若手との定期対局&振り返り
有段者の兄弟の親御さんからお声がけいただき、持ち時間10分・秒読み30秒のネット対局を毎週行いました。
若手の鋭い踏み込みや計算力に揉まれる中で、自身の戦法の精度を高めていきました。
また、対局は必ず振り返るようにし、スプレッドシートにまとめました。
取り組んできたこと(盤外編)
今年度に入り、音声日記を始めてみました。
音声アプリさえあれば手軽に行えますし、AIツールであるNotebookLMに取り込むことで日記を簡単に整理することができました。
当日の誤算
大会を迎えると、当然ながら想定していた局面にはなかなかなりませんでした。
時には作戦負けを喫することもありました。

上図はお相手が先手中飛車から右玉風に囲ってきた一局。
ここで▲4五歩の筋をかわそうと△2四角としましたが、今度は角を攻めたてられて不利に陥りました。
令和8年県将棋四段位獲得戦・予選リーグ2回戦
また、序盤での構想ミスを感じた場面もあり、思い通りにはいかないものだなと再認識しました。

上図で▲4五歩とノータイムで指してしまいましたが、代えて▲6六銀が優りました。
△5三銀には▲4五桂で銀の両取りがかかりますし、他の手なら▲5五歩から中央の制空権を得ることができました。
第55期四段位獲得戦・予選リーグ1回戦
強敵との敗北
決勝トーナメントで敗れた相手はいずれもその大会で優勝しました。
それでもまったく敵わない相手ではないと感じました。
少なくとも一度は形勢を好転させるチャンスがあり、それをものにできる力が不足していました。

上図は後手の私が優勢でしたが、△5九角が疑問。
代えて△8八銀と寄せの手筋を指せれば先手は受けが難しかったと思います。
令和8年県将棋四段位獲得戦・決勝トーナメント準々決勝

こちらは後手の猛攻をしのげるかという将棋。
本譜は▲6五玉としましたが、▲8五玉と浮いた角を取りにいけば先手にも勝機がありました。
第55期四段位獲得戦・決勝トーナメント
次なる挑戦へ
今回、四段に昇段することはできませんでした。
構想の誤りや競り合いを制する力が足りなかったと痛感しています。
しかし、この数ヶ月で手に入れた2つの戦法という相棒や詰将棋の習慣、切磋琢磨できる仲間は、何物にも代えがたい私の資産です。
この資産を生かし、また来年昇段に挑戦したいと思います。
私にはまだのびしろしかない。
令和8年県将棋四段位獲得戦・予選リーグ1回戦
第55期四段位獲得戦・予選リーグ2回戦
