今回は、第34回北上団体戦５回戦の自戦記をお送りします。
北上団体戦 – 日本将棋連盟 岩手県支部連合会 児童普及部公式ホームページ (jimdofree.com)
最終戦の相手は「チーム久慈・宮古」。
ここまで唯一のチーム全勝の強敵です。
本局は仕掛けた直後に千日手が成立。
手番を入れ替えて先手番で指し直し局を行いました。
先手：つなよし
後手：Ｈ川 三段
上図以下
△６四歩 ▲同 歩 △同 銀▲２四歩
△同 歩 ▲４五歩 △８六歩▲同 歩
△８五歩 ▲４四歩 △同 銀▲４五銀
千日手局まで本大会ではすべてショーダンオリジナルを嗜好しましたが、本局は気分を変えて雁木を採用しました。
▲４五銀では▲２五歩～▲２四歩が優りましたが、その瞬間に攻め立てられるのを恐れました。
上図以下
△５五歩 ▲３四銀 △３三金右▲同銀不成
△同 銀 ▲４五桂 △４四銀 ▲５四金
△８六歩 ▲８八歩 △６五銀 ▲４四金
上図では単純に△４五同銀と応じられていたら後手良しだったようです。
本譜は▲３四銀を相手はうっかりしていたとのことで、先手がペースを握りました。
上図以下
△６八歩 ▲同金右 △６六歩▲同 銀
△４四角 ▲５五銀 △２二角▲２三歩
△同 金 ▲５三桂成 △４一歩▲４八飛
△７六銀 ▲４二歩 △３三角
△６八歩～△６六歩は軽視していた攻め。
しかし、▲５五銀と活用できて悪くないとみていました。
▲４八飛では単に▲４二歩も有力。
本譜は△３三角が玉の逃げ場を作って鍛えの入った粘りでした。
上図以下
▲４一歩成 △２二玉 ▲４四銀 △７七銀成
▲３三銀成 △同 金 ▲７七桂 △２六角
▲３一角 △２三玉 ▲４九飛 △４八歩
▲２九飛 △３七角成 ▲４二銀
▲４一歩成は△４二角を気にした手でしたが、△２二玉と逃げられて変調でした。
代えて▲４三成桂とにじり寄るのが優りました。
本譜は飛車の活用が悩ましくなり、難しい形勢にしてしまいました。
上図以下
△４七馬 ▲７九玉 △２九馬 ▲３三銀成
△同 桂 ▲４三銀 △３九飛 ▲６九歩
△３六飛成▲３四歩 △２五歩 ▲３三歩成
△４七馬～△２九馬は部分的に厳しいですが、先手は放置されても飛車は使える見込みがないため△３二金と素朴に受けられる手が気になりました。
△３九飛では先に一発△６七歩と叩かれていたらまだまだ難解でした。
上図以下
△３三同龍▲３四歩 △３一龍 ▲同 と
△２四玉 ▲３三歩成 △３五玉 ▲３四飛
△４六玉 ▲５八桂 △５五玉 ▲４六金
まで115手で先手の勝ち
△３三同龍では△同玉と取ったほうがまだ難しく、それでも先手が少しよさそうですが▲５四成桂を上部脱出を防ぐために一手緩まなければならず勝ちまではまだ一山ありそうでした。
本譜は▲３四歩と竜をおさえこめるのが大きく、▲３四飛以下はぴったり詰みとなりました。
チームも３－０で勝利し、逆転優勝を飾ることができました。
またがんばります。
