今回は、2022年(令和４年)11月24日に行われた第16回朝日杯将棋オープン戦二次予選、宮田敦史七段対増田康宏六段戦をハイライトでお送りします。
棋譜利用の許可を下さった主催者様に感謝申し上げます。
主催：朝日新聞社、日本将棋連盟
先手：宮田敦史 七段
後手：増田康宏 六段
戦型は相矢倉に。
一時は先後同型の様相を呈していましたが、先手が９筋の端歩を受けず金矢倉を急いで外していきました。
上図では▲３五歩も自然でしたが、▲５三歩のタタキが大きいとみて▲４五桂と単に跳ねていきました。
上図から▲４三歩が指されてみればなるほどな一手。
△４三同金右と自玉に金を寄せてしまいますが、▲６三角の王手飛車の筋を作って▲２四角が鋭い組み立てでした。
少し進んで上図。
実戦は▲８二飛と指しましたが、△３一玉と引かれて戦力が足りませんでした。
代えて▲４四歩～▲７二飛～▲７三飛成と桂馬を回収すれば激戦だったようです。
以降はわずかなリードを着実に広げていった後手の増田六段の勝ちとなりました。
将棋盤
0手
