今回は、2022年(令和４年)９月21日に行われた第16回朝日杯将棋オープン戦一次予選９ブロック、村中秀史 七段ー千葉幸生 七段戦をハイライトでお送りします。
第16回朝日杯将棋オープン戦＜一次予選＞ (shogi.or.jp)
棋譜利用の許可を下さった主催者様に感謝申し上げます(2023年１月18日許諾済)。
主催：朝日新聞社、日本将棋連盟
先手：村中秀史 七段
後手：千葉幸生 七段
序盤戦
村中七段は飯塚七段、小倉八段に勝ち本局へ進出。
千葉七段は近藤誠也七段、横山泰明七段に勝利して駒を進めています。
本局の勝者が一次予選通過となります。
戦型は矢倉調の将棋に。
先手の村中七段が棒銀と組み合わせて手将棋の様相をみせていきます。
中盤戦
上図では
▲７四歩→▲６四角→▲７五銀打
が気になる筋として残っています。
そこで△３一金と玉の腹横を引き締めたのが柔軟な構想でした。
飛車打ちに備えた先を見据えた一手でした。
終盤戦
終盤に入り後手勝勢となりましたが、▲４六金と先手は必死の抵抗が続いています。
しかし、△６四桂が先手の粘りを断つ歩頭桂。
▲６四同歩や▲６六金なら△４六飛が絶好となります。
実戦は▲８二飛と切り返しましたが、△７六飛が厳しく後手が押し切りました。
随所で指し手が冴えた千葉七段が二次予選進出となりました。
将棋盤
0手
