【ハイライト】第16回朝日杯将棋オープン戦二次予選Aブロック・長谷部ー羽生戦

今回は、2022年(令和4年)12月14日に行われた第16回朝日杯将棋オープン戦二次予選、長谷部浩平五段対羽生善治九段戦をハイライトでお送りします。
棋譜利用の許可を下さった主催者様に感謝申し上げます。

主催:朝日新聞社、日本将棋連盟

先手:長谷部浩平五段
後手:羽生善治九段

戦型は始めこそおたがい左美濃に囲いましたが、そこから両者矢倉へと発展させて古風な形となりました。

▲3五歩と先手から仕掛けていきました。

上図は角交換したところですが、その前に飛車銀交換をしているため駒得の先手が有利な状況。

しかし、ここで▲7七同金△6五桂を誘発して有利がなくなりました。
代えて▲同玉が優ったようで、△5九角の王手銀取りが見えるだけにやりにくいところでしたが入玉を視野に入れて先手が指せました。

上図の▲2三香では▲2五香と力をためるのが優りました。

しかし、続く△2三同銀も疑問で、代えて△3三玉が有力でした。
本譜は再び先手が有利を築きましたが‥

△3二玉の早逃げが逆転を呼んだ一手。
この形が妙につかまりません。

先手は自玉に手を入れながら指せばリードを保てましたが、攻めに専念した結果息切れとなり羽生九段の勝利。
終始微細な形勢が続いた熱戦でした。

将棋盤

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