今回は、2022年(令和4年)8月15日に行われた第16回朝日杯将棋オープン戦一次予選16ブロック、矢倉規広 七段ー渡辺和史五段戦をハイライトでお送りします。
第16回朝日杯将棋オープン戦<一次予選> (shogi.or.jp)
棋譜利用の許可を下さった主催者様に感謝申し上げます(2023年1月18日許諾済)。
主催:朝日新聞社、日本将棋連盟
先手:矢倉規広 七段
後手:横山友紀 四段
序盤戦
横山四段は1回戦で石井紀彦アマに勝って本局に進出。
矢倉七段はこれが初戦となります。
戦型は横山四段の角交換振り飛車に矢倉七段は居玉で態度を保留して対抗します。
後手は向かい飛車から△3二飛と振り直して動きをみせます。
中盤戦
上図から実戦は
△4四金▲4五歩△4三金
と進めましたが、▲4六金上と厚みを築かれて先手が優位にたちました。
後手は代えて△3四歩と打ち捨ててから金を上がれば、△4三金と引かずに△3五歩~△3四金と指すことができていい勝負になっていたことでしょう。
終盤戦
上図から
▲8三歩△同銀▲2三金
が鋭い攻めでした。
本譜は△2三同飛と応じたため、▲6一角成で分かりやすくなり矢倉七段が押し切りました。
将棋盤
0手