今回は、2022年(令和4年)9月16日に行われた第16回朝日杯将棋オープン戦一次予選7ブロック、長谷部浩平 四段ー渡辺和史五段戦をハイライトでお送りします。
第16回朝日杯将棋オープン戦<一次予選> (shogi.or.jp)
棋譜利用の許可を下さった主催者様に感謝申し上げます(2023年1月18日許諾済)。
主催:朝日新聞社、日本将棋連盟
先手:長谷部浩平 四段
後手:八代 弥 七段
序盤戦
長谷部四段は上村亘五段、中村修九段、高野秀行六段、八代七段は塚田泰明九段、山本博志四段に勝ち本局へ駒を進めています。
勝者が一次予選突破となります。
戦型は角換わりに。
長谷部四段は近年では珍しい玉をガッチリ固める手法をとりました。
▲5六角に対し、八代七段は△3三金と力強く受けました。
中盤戦
上図は先手が飛車角をどうさばくかというところ。
▲6三角成~▲3二成桂とシンプルに指すのも有力でしたが、▲6四歩と工夫しました。
本譜もいい勝負ではありましたが、△4五銀が飛車あたりになってしまうため正確に指すのが難しく後手にリードを許しました。
終盤戦
後手優勢で進んでいましたが、△4九竜と攻め急いだのが判断ミスとなりました。
代えて△7三桂と守って後手十分なところでした。
本譜は
▲6五銀△6七歩▲6四銀△同金
▲5三銀
が厳しく形勢逆転。
長谷部四段が自身初となる二次予選進出を決めました。
将棋盤
0手