今回は、2022年(令和4年)8月4日に行われた第16回朝日杯将棋オープン戦一次予選5ブロック、中村太地 七段ー木村一基 九段戦をハイライトでお送りします。
第16回朝日杯将棋オープン戦<一次予選> (shogi.or.jp)
棋譜利用の許可を下さった主催者様に感謝申し上げます(2023年1月18日許諾済)。
主催:朝日新聞社、日本将棋連盟
先手:中村太地 七段
後手:木村一基 九段
序盤戦
中村七段は渡辺大夢六段、木村九段は野月八段に勝ち本局に駒を進めています。
戦型は角換わり相腰掛銀に。
上図は実戦例が豊富で、▲6九飛と▲2二歩~▲6四歩が多いところでした。
本譜は単に▲6四歩と指し、前例が少ない展開になりました。
中盤戦
先手は角を切って局面を動かしたくなるところですが、じっと▲6六歩が面白い一手。
先手玉のコビンをケアしていますが、後手に手を渡すため指しにくい手です。
後手は手番がきたため△8六歩~△6八角と積極的にいきましたが、▲7五金と手順に飛車を攻めて先手有利となりました。
終盤戦
取られそうな桂馬を生かす▲3三桂打が好手。
以降後手は中段玉で粘りましたが、的確に応じていった中村七段の制勝となりました。
将棋盤
0手