今回はミレニアムに対して四間飛車がダイヤモンド美濃に組んできたケースをみていきます。
上図以下
△６五歩▲５七角△４五歩
ここからの数手は、対抗形において仕掛け前後の１つの呼吸といえます。
△４五歩以下、
▲２四歩△同歩▲３七桂△１二香
▲３五歩△同歩▲２六飛
２筋を突き捨ててから▲３七桂とすることで、△５五歩に▲２四角を用意しています。
そこで後手としては△２二飛が常用の反撃筋なのですが、
▲３三角成△２八飛成▲１一馬△３七竜
▲５五馬
が好便で先手良しとなります。
△１二香は上述の変化の際に▲１一馬を空振りさせているわけですが、今度は３筋の歩を突き捨てて▲２六飛と飛車を浮くのが覚えておきたい呼吸となります。
これは後手が△５五歩や待機してきた際に、
▲３五角△３四歩▲２四角△２二飛
▲３三角成△２六飛
となって、飛車を成るために一手余分に手を入れさせることができます。
上図では△４四飛が有力に映りますが、▲６六歩が目先を変えた好手となります。
以下、
△４二角▲６五歩△３三桂▲４六歩
△同歩▲６六角△３四飛▲４六飛(結果図)
となれば先手好調となります。
△４二角で６六同歩は、
▲６六同角△３四飛▲３三角成△同桂
▲２三角
で先手良しとなります。
結果図以下、
△４三歩▲４五桂△同桂▲同飛
△６四歩▲９五歩
が一例。
△９五同歩と応じると、
▲９二歩△同香▲９三歩△同香
▲６四歩△同角▲９三角成
の大技が入ります(△９三同玉は▲９五飛で詰み)。
