【自戦記】第65期岩手王座決定戦1回戦

令和4年3月12日に、第65期岩手王座決定戦に参加してきました。

結果は県大会2回戦敗退となりましたが、1回戦で最近研究している超速が指せましたので振り返りたいと思います。

▲:つなよし
△:三段

上図以下
△5六歩▲同歩△同飛

△5六歩は△4四銀型ではあまり指されていなかったので意外でした。

▲5六同歩はこの一手ですが、△5六同歩に対する手を練るために少考しました。

△5六同飛以下
▲6六銀△5一飛▲5五歩△7二玉
▲5八飛△6二銀▲3七桂△8二玉
▲4五桂


▲6六銀は安全策。
代えて▲5五歩が優りましたが、その後の展開が見えず断念しました。
その後研究したところ、
△5五同飛▲同銀△同銀▲7八玉
△7二玉▲7九角
で先手優勢となります。

▲4五桂以下
△4五同銀▲同銀△1五角▲3八金
△6四桂


△4五同銀では△4二角を本線に考えていたので意外でした。

しかし、△6四桂と打たれてみると嫌らしく感じました。

△6四桂以下

▲6五銀△7四歩▲1六歩△3三角
▲3四銀△7三桂▲6四銀△同歩


▲6五銀では▲6五銀打や▲7八玉も有力で、比較に時間を使いました。

△7四歩~△7三桂は実戦的ですが、正確に指せば先手が優勢だと思っていました。
さながら地雷処理の気分でした。

△6四同歩以下
▲5六飛△6五銀▲5九飛△5六歩
▲4六銀△7六銀▲7八金△6五銀


▲5六飛で▲5九飛は
△5八歩▲同飛△4九銀
で先手困ります。
代えて▲4八金は有力なところで、どちらにしようか悩みました。

△6五銀以下
▲6六歩△5五角▲同銀△同飛
▲6五歩△5七歩成▲同飛△同飛成
▲同玉


▲6六歩は強気な手で、△5五角を誘発してしまいます。

しかし、▲6五歩と取り込んだ手の感触がよさそうだったため踏み込みました。

▲5七同玉以下
△6五桂▲4八玉△3七歩▲同玉
△3五歩▲4五角△3六歩▲同角
△5四歩▲同角△7二金


△6五桂では△5九飛を主に考えていました。
相手は先に△3七歩を考えていたようですが、▲4八金で指せると思いました。

本譜は▲4五角が攻防。
▲8一飛からの詰めろとなっています。

△7二金以下
▲7三歩△同銀▲6一飛△7一飛
▲7二角成△同玉▲6三銀

まで先手勝ち

▲7三歩は本局で唯一指がしなった手。
△同玉なら▲8五桂と攻め立てるつもりでした。

本譜も▲6一飛が厳しい一手。
△7一飛と合わせるくらいしか見えませんが、▲7二角成から詰み筋に。

投了図以下、
△6一玉▲5三桂△5一玉▲4一桂成
△同玉▲5二金△3二玉▲2二金
で詰みとなります。
居角が遠く役に立っているのが大きいです。

総じて、安定して指せた一局だったかなと思います。

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