今回は、変態vs王道棋戦2 第23戦の観戦記をお送りします。
王道戦法チームは残り２人。
いよいよ副将の登場です。
先手：将棋好きのメガネ星人 四段(王道戦法チーム副将)
後手：まさあき迷人 四段(変態戦法チーム四将・指定戦法英春流)
初手から以下
▲２六歩 △６二銀 ▲２五歩 △３二金
▲２四歩 △同 歩 ▲同 飛 △３四歩
▲３八銀 △５四歩 ▲２八飛 △２三歩
▲２七銀 △４四角 ▲２六銀 △２二銀
▲７六歩 △３三桂 ▲４四角 △同 歩
戦型は先手が棒銀を採用。
指す人は違いますが、前局と同じ形となりました。
変態vs王道棋戦2 第22戦
上図以下
▲７八金 △５三銀 ▲６八銀 △５二金
▲６九玉 △４三金右 ▲５八金 △４二玉
▲１六歩 △１四歩 ▲６六歩 △３一玉
▲６七銀 △２一玉 ▲３六歩 △８四歩
▲３五歩 △同 歩 ▲同 銀 △３四歩
▲２六銀 △８五歩 ▲７九玉 △７四歩
▲８八玉
前局との違いは、先手が端棒銀からの速攻ではなくじっくり構える方針をとったことです。
先手は雁木、後手は菊水矢倉に囲って本格的な戦いに備えます。
上図以下
△７三角 ▲３七歩 △９四歩▲７七桂
△９五歩 ▲６五桂 △９六歩▲７三桂成
△９七歩成 ▲同 香 △同香成▲同 玉
△７三桂
後手は△７三角と打ちましたが、▲３七歩と素朴に受けられて次の狙いが難しかったです。
逆に▲７七桂～▲６五桂が角銀両取りになり、先手優勢となりました。
上図以下
▲９四歩 △８六歩▲同 歩 △９五香
▲９六香 △同 香▲同 玉 △８一香
▲８九香 △９二飛▲９三角 △９八歩
▲９四歩から上部開拓を目指したのがいい構想。
入玉も視野に入れて実戦的な指しまわしです。
上図以下
▲７一角成 △９四飛▲９五歩 △９一飛
▲８五歩 △同 香▲同 香 △７一飛
▲８二香成 △３一飛▲９四歩 △８一歩
▲８三成香 △６四銀▲９三歩成 △９九歩成
▲７一角成では▲６一角が急所で、こちらが優るようです。
本譜は△８五同香～△７一飛と馬を素抜いて紛れてきました。
ですが、と金と成香を作って先手は優勢を維持しています。
上図以下
▲１八香打 △９八と▲１五歩 △同 歩
▲１四歩 △８二歩▲同 と △９四歩
▲８七玉 △８六歩▲同 玉 △９五角
▲８七玉 △８五桂
▲１八香から攻めに転じましたが、▲９五玉から入玉を確実なものにしたほうがよかったかもしれません。
本譜は△８二歩～△９四歩がいい勝負手順で、先手は自玉を気にしなければならない展開に。
先手は残り持ち時間約３分、後手は残り約２分。
時間も切迫してきました。
上図以下
▲９八玉 △８六桂 ▲８九玉 △７八桂成
▲同 玉 △７七桂成 ▲６九玉 △４五桂
▲４九桂 △６八金 ▲同 金 △同成桂
▲同 飛 △７七金 ▲７八金 △６八金
▲同 金
▲９八玉は疑問手で、△８六桂から金をはがせるのが大きいです。
後手の猛攻が刺さりますが、下図の時点で先手の残りは約２分なのに対して後手は少しずつ時間を使ってしまい残り38秒。
先手は前譜△９五角から時間攻めに切り替えていたようです。
上図以下
△９八飛 ▲７九金 △６八角成▲同 金
△９九飛成 ▲７九桂 △８八金 ▲５八玉
△７九龍 ▲１五香
まで127手で時間切れにより先手の勝ち
局面としては後手良しなのですが、切れ負け将棋の利点を生かした先手が時間切れ勝ちに逃げ切りました。
まさあき四段の強さを十分感じる内容でしたが、メガネ星人四段のタイムマネジメントが光った一局でした。
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