今回は、第36回アマ竜王戦岩手県予選・予選リーグ2回戦の自戦記をお送りします。
初戦は幸先よく勝つことができました。
本局も制して予選リーグ通過なるか。
先手:N田 四段
後手:つなよし
初手から以下
▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △8四歩
▲6六歩 △8五歩 ▲7七角 △3二金
▲7八金 △6二銀 ▲4八銀 △5四歩
▲5八金 △5三銀 ▲6七金右 △4一玉
▲8八銀 △4二銀上 ▲6八角 △5五歩
▲7七銀 △5四銀 ▲2五歩 △5二金
▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △2三歩
▲2八飛 △6四歩 ▲6九玉 △7四歩
▲7九玉 △6三金 ▲3六歩 △7三桂
▲4六歩 △3一玉 ▲4七銀 △9四歩
▲9六歩
N田四段とは昨年も対局したことがあり、想定していた戦型に進んでいきました。
上図以下
△6五歩 ▲同 歩 △7五歩▲同 歩
△8六歩 ▲同 歩 △6五桂▲6六銀
△6四金
6・7・8筋とテンポよく突き捨てて仕掛けていきます。
△6四金は一年以上温めていた一手です。
【自戦記】第41期岩手県最強者戦A級準々決勝
上図以下
▲2四歩 △同 歩▲2五歩 △同 歩
▲2四歩 △4四角▲4五歩 △5三角
▲2五飛 △2二歩▲3七桂
継ぎ歩から垂れ歩の攻めは手筋なのでこれも想定の範囲内でしたが、▲4五歩は銀の利きがあるところなので意表を突かれました。
△5三角では△3三角も有力で、方針の転換期でした。
上図以下
△7五金 ▲同 銀 △同 角▲6六歩
△7七歩 ▲同 桂 △同桂成▲同金上
△6五歩 ▲7六金打 △6六歩▲同金直
△同 角 ▲同金寄
上図では△9五歩~9七歩と味付けをしておくのが筋のいい指し方でした。
本譜は大味な攻めで、悪くしているわけではありませんが振り返ると雑な手だなぁと感じますね。
上図以下
△6五歩▲7六金寄 △6四桂 ▲7三角
△7六桂▲8二角成 △8八銀 ▲7八玉
△6八桂成 ▲同 玉 △7七銀成 ▲5九玉
上図では△3三桂~△6五桂と指すのが優ったようです。
本譜は自分好みの手順でしたが、▲7三角では▲7五金とかわされる手が気になりました。
先手が攻め合いにきてくれたため、後手は気持ちのいい攻め手順を繰り出すことができて優勢を意識しました。
上図以下
△6七成銀▲7一飛 △5一金 ▲2三桂
△4一玉 ▲7三馬 △5七成銀 ▲2八飛
△3九角 ▲9八飛 △7八歩 ▲同 飛
△6七金
△6七成銀は▲7一飛を緩和しつつ先手玉に迫った手。
▲7三馬では▲4八玉といったん受けにまわられたほうが嫌でしたが、お相手はこれなら前図で攻め合いに応じずに受けに徹する順を選ぶと語られていました。
△7八歩~△6七金と攻めたてて、これで勝ちと思っていたのですが‥
上図以下
▲5一馬 △同 銀 ▲5三桂 △4二玉
▲5一飛成 △3三玉
まで106手で後手の勝ち
上図では▲3三桂打と指されていたら後手玉はなんと詰んでいました。
また、▲5三桂で▲3一金でも詰みがあったようです。
実戦は見逃していただき、薄氷の勝利となりました。
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