【自戦記】第36回アマ竜王戦岩手県予選・予選リーグ1回戦

今回は、令和5年4月9日に紫波グリーンホテルで行われた第36回アマ竜王戦岩手県予選・予選リーグ1回戦の自戦記をお送りします。

私が参加したA級は総勢60名が参加。
シード枠1名を除き4人一組による予選リーグを行い、2勝通過2敗敗退となります。
通過すれば県代表を決める決勝トーナメント進出となります。


先手:Y口 四段
後手:つなよし

初手から以下
▲5六歩 △6二銀 ▲7六歩 △7四歩
▲6八銀 △7三銀 ▲5七銀 △6四銀
▲6六銀 △4二玉 ▲7八飛 △7二飛
▲4八玉 △3二玉 ▲3八玉 △3四歩
▲2八玉 △5二金右 ▲3八銀 △1四歩
▲1六歩 △5四歩 ▲9六歩 △9四歩
▲6八金 △7三桂


Y口四段とは初対局。
居飛車振り飛車どちらも指せるオールラウンダーで、本局では先手中飛車を採用してきました。

こちらは最近好んで指している袖飛車で対抗しました。
リアルの大会では1月以来の採用となります。
【自戦記】第42期岩手県最強者戦・決勝トーナメント1回戦

上図以下
▲7五歩  △同 歩▲5五歩 △6五桂
▲5四歩  △7六歩▲4六歩 △5六歩
▲5三歩成 △同 金▲5八歩 △7四飛
▲4七銀


▲7五歩と仕掛けてきましたが、「いけると勘違いしていました」と局後相手が語っていたように無理筋でした。
▲5五歩と仕切り直しましたが、代えて▲7五同銀では
△8八角成▲同飛△7五銀
と後手が銀得することができます。

本譜は右桂がよく働いている後手が優位にたちました。

上図以下
△8四飛▲6五銀  △同 銀 ▲2二角成
△同 銀▲6二角  △5四飛 ▲6六桂
△5五飛▲7三角成 △6四角 ▲8三馬


△8四飛では一旦△5二金と引き締まる手が優ったようです。
本譜は▲5六銀を嫌ったのですが、▲6五銀に代えて▲7六飛とされる手が気になるところでした。

実戦は馬を作られて困ったかにみえますが、用意の切り返しがありました。

上図以下
△8八歩 ▲7七桂 △同歩成   ▲同 飛
△7六銀打▲6五馬 △7七銀不成 ▲5五馬
△同 角 ▲7七金 △7九飛   ▲7二飛
△4二桂 ▲3八金 △9九飛成


△8八歩が盤上この一手。
▲同飛なら△7九銀から先手陣を崩していきます。
しかし、▲7七桂の歩頭桂は読んでおらず、振り飛車らしい軽い一手にうなりました。

△7七銀不成では△6五同銀も有力で、▲7二飛成は許しても駒得を主張できます。

▲7七金では単に▲7二飛とし、▲7七飛成をみせられていたほうが大変だったと思います。

上図以下
▲7八金 △2四香 ▲7九歩  △8九歩成
▲6二銀 △5二金引▲5三銀打 △6二金
▲同飛成 △5一銀 ▲4二銀成 △同 銀
▲5四桂 △5三銀打▲4二桂成 △同 金


▲7八金は指された時は狙いが分かりませんでしたので△2四香と急所に香車を据えました。
しかし、代えて△4九竜とすべきで、▲7九歩と底歩を打たれておかしくしてしまいました。

△6二金では△7九と攻めを急ぐべきでした。
攻められて途端に自陣しか見なくなってしまったのはひどかったです。

上図以下
▲5三龍 △同 金▲4五桂 △5四金
▲5三金 △同 金▲同桂成 △3三銀
▲4一銀 △同 玉▲5四金 △3五桂
▲3六銀 △4九飛▲3九銀 △4七銀

まで98手で後手の勝ち

上図はいい勝負か後手が悪くしたと思っていたのですが、▲5三龍が敗着。
お相手はゆっくり指していると防戦一方になってしまって負けだと思い込んでしまったようです。

本譜は分かりやすい展開となり、押し切ることができました。

将棋盤

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