【ハイライト】第17回朝日杯将棋オープン戦一次予選1ブロック・宮田ー石田戦

今回は、2023年(令和5年)9月19日に行われた第17回朝日杯将棋オープン戦本戦トーナメント一次予選、宮田敦史 七段対石田直裕 五段戦をハイライトでお送りします。
棋譜利用の許可を下さった主催者様に感謝申し上げます(2023年11月7日許諾済み)。

主催:朝日新聞社、日本将棋連盟

先手:宮田敦史 七段
後手:石田直裕 五段

戦型は相掛かりに。

上図から
▲7七角△同角成▲同桂
が宮田七段の趣向でした。

▲9七角と後手の攻めをいなしにいったところ。

ここで
△2七歩▲同飛△7六飛
が参考になる手順でした。
場合によっては桂馬を取って△3五桂を狙っています。

少し進んで上図。

ここで▲7四歩が強気な一手でした。
△8三角が見えているのですが、
▲7三歩成△4七角成▲7二と
と宮田七段が強気に踏み込んでいきました。

さらに数手進んで上図。

ここで△4六馬が疑問手。
代えて△7四馬が優りました。

本譜は▲6八桂で後手の飛車を詰ますことができ、宮田七段がペースをつかみました。

△5五飛と王手両桂取りをかけて先手の攻めを切れさせようとしましたが、ここで▲5六角!が妙手でした。
角がタダなのですが、取ってしまうと桂馬を取ることができず先手の攻めを受けきることが難しくなります。

よって角を取らずに受けに回ったのですが、それでも先手の猛攻は止まらず、宮田七段が短手数で押し切りました。

将棋盤

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