【自戦記】第43期岩手県最強者戦ー予選リーグ2回戦Y内四段戦

今回は令和6年1月28日に紫波グリーンホテルにて行われた第43期岩手県最強者戦の予選リーグ2回戦の自戦記をお送りします。


先手:Y内 四段
後手:つなよし

初手から以下
▲2六歩 △8四歩▲2五歩 △8五歩
▲7六歩 △3二金▲7七角 △3四歩
▲6八銀 △7七角成 ▲同 銀 △2二銀
▲4八銀 △3三銀 ▲3六歩 △6二銀

上図以下
▲3七銀 △7四歩▲7八金 △6四歩
▲4六銀 △6三銀▲1六歩 △7三桂
▲6八玉 △5二金▲5八金 △8一飛
▲9六歩 △9四歩▲6六歩 △6二玉
▲1五歩


先手が早繰り銀を採用したのに対し、こちらは右玉で対抗。
角換わりになったらこの形に組むのが個人的な最近のテーマとなっています。

速攻を仕掛けてくることも懸念されましたが、先手はじっくり構える方針をとってきました。

上図以下
△4四銀 ▲2四歩 △同 歩▲同 飛
△3三桂 ▲3五歩 △同 歩▲3四歩
△2三歩▲2六飛 △4五桂 ▲5六角
△5四角 ▲2五飛


上図では△5四歩として先手の態度を聞くのが優ったかもしれません。
その後の△3三桂がまたよろしくなく、桂頭が常に攻められる展開になっては作戦負けでした。

しかし、本譜は後手も楽しみのある進行だったようです。

上図以下
△7二玉▲7九玉 △3六歩▲6八金右
△2一飛▲4五銀 △同 銀▲同 角
△2四歩▲3五飛 △4四銀▲5四角
△3五銀▲6三角成 △同 金


上図では△6五歩~△同桂とし、中央へ殺到するのが有力でした。
銀と桂馬2枚の交換になる公算が高いのですが、先手の角の可動域が狭いため狙っていけば手になっていました。

本譜は自玉の堅さで大きく差をつけられ、後手劣勢にしてしまいました。

上図以下
▲8八玉 △4九飛 ▲5五桂 △6二金
▲3三歩成 △同 金


▲8八玉は玉を入城させて感触のいい早逃げ。
後手は△4九飛としましたが、先受けされているため面白くありませんでした。

▲5五桂は絶好の一手だと思いますが、▲3三歩成と拠点を成り捨てたのは意外。
しかし、この後すぐに先手の狙いが明らかとなります。

上図以下
▲4五角 △5四角 ▲同 角 △同 歩
▲4二角 △3二金 ▲6四角成 △5五歩
▲5四銀 △6三歩


▲4五角と角を合わせるのを強要して歩を上ずらせてから▲4二角がこちらが読んでいなかった鋭い攻めでした。

▲5四銀と打たれ、△6三歩と銀の連打と防ぐよりなく、辛い時間が続きます。

上図以下
▲5三馬 △同 金▲同銀成 △9五歩
▲同 歩 △9七歩▲同 香 △6四角
▲6二銀


上図では▲7四馬とされていたら後手劣勢が続いていました。
お相手は△8三角を気にしていたようですが、▲7五歩くらいで厳しかったです。
本譜は角を手放す攻めのため、逆転の好機と捉えていました。

△9五歩に対しては▲8四銀のほうが気になりました。
本譜は△6四角が絶品で、手ごたえを感じていました。

上図以下
△8三玉▲7五歩 △同 角▲6三成銀
△9七角成 ▲同 玉 △9六香 ▲同 玉
△9五香▲同 玉 △9一飛

まで98手で後手の勝ち

上図では単に△9七角成からでも詰みが生じていました。
本譜は時間稼ぎで△8三玉としましたが、▲7五歩が何気ない歩突きのようで意外な変化が潜んでいました。
お相手も気づいていなかったようですが、▲6三成銀では▲7九歩とされていたら困っていました。

最後はなんとか詰み筋を見つけることができて勝つことができましたが、序盤中盤終盤すべてで課題の残る内容でした。

将棋盤

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