今回は令和６年１月28日に紫波グリーンホテルにて行われた第43期岩手県最強者戦の予選リーグ１回戦の自戦記をお送りします。
先手：Ｋ林 三段
後手：つなよし
初手から以下
▲２六歩 △３四歩▲２五歩 △３三角
▲７六歩 △３二銀▲４八銀 △８四歩
▲６六歩 △６二銀▲７八金 △６四歩
▲５八金 △６三銀▲５六歩 △７四歩
▲６七金右 △４二玉▲６八銀 △８五歩
▲７七角 △７三桂▲９六歩 △９四歩
▲１六歩 △３一玉▲６九玉 △５四銀
▲７九玉 △５二金右▲５七銀右 △４四歩
▲３六歩
戦型は先手の矢倉模様に対して左美濃＋腰掛銀を採用。
数年前に流行っていた形を採用してみましたが、このあと後悔することとなります。
上図以下
△６五歩▲４六歩 △６二飛▲３七桂
△４三銀引 ▲１五歩 △６六歩 ▲同 銀
△３五歩▲２六飛 △３四銀▲５五歩
△４三金▲５六金 △６五歩▲５七銀引
△８二飛▲６七銀
△６五歩と仕掛けてみたはいいものの、その後の指し方が分からず。
△３五歩と転戦してみましたが、後続の攻めが難しく作戦負けに陥りました。
上図以下
△８四飛▲６四歩 △５二金▲１六飛
△２二玉▲３五歩 △同 銀▲３六歩
△８六歩▲同 歩 △８五歩▲３五歩
△８六歩▲８八歩
▲１六飛を風変わりな手だなとだけ思って△２二玉としましたが、▲３五歩～▲３六歩で銀がつかまってしまってははっきり後手劣勢となってしまいました。
△８六歩～△８五歩はこれしかないという開き直りでした。
上図以下
△９五歩▲同 歩 △９七歩▲３六飛
△９五香▲９七桂 △同香成▲同 香
△８五桂▲８六角 △９七桂成 ▲同 角
△９六歩
△９五歩～△９七歩と端攻めにいってなんとかアヤを求めにいきます。
▲９七桂は一度手抜きをしていただけに意外な手。
これは後手の攻めが一応つながる格好で、△９六歩と角を詰ますことに成功し少しずつこちらに流れがきていると感じていました。
上図以下
▲８六角 △同 飛 ▲８七香 △６六香
▲８六香 △６七香成▲同 金 △５八角
▲６八玉 △３六角成▲６三歩成
上図では単に▲８七香とすればまだ先手優勢でした。
本譜は▲８六香が緩手で、△６七香成～△５八角で飛車金両取りが刺さります。
▲６三歩成は遠いような話で、ここは逆転を意識、というよりは決め所に感じていました。
上図以下
△９七歩成▲７七玉 △７九飛 ▲７八香
△８九銀▲６五金 △７八飛成▲６六玉
△６三金▲６八金 △６四歩 ▲７八金
△６五歩▲同 玉 △６四香 ▲５六玉
△６五金
まで106手で後手の勝ち
△９七歩成が△５八飛以下の詰めろとなっているのが大きいところ。
▲７七玉と早逃げしてきましたが、△７九飛と持ち駒を吐き出させるのが終盤術の１つとなります。
△６三金と手を戻すのが冷静で、以下は一手一手の寄りで後手勝ちとなりました。
序中盤はお恥ずかしい内容でしたので、勝つことができたのは幸運でした。
0手
