上図は▲７八玉と変化したところ。
玉形を整えてから攻めていく、本格的な手となります。
▲７八玉以下
△４三金▲５八金右△７二玉▲３八飛
△３二銀▲３五歩△同歩▲同飛
△８二玉
相手が銀を進出させてこなかったので、△４三金は自然なところ。
先手はもたもたしていると△４二角～△３三桂で銀バサミの筋にハマりますので、▲３八飛から攻めていくのが有力となります。
△８二玉以下
▲３四銀△同金▲同飛△５六歩
▲３三飛成△同桂▲５六歩△同飛
▲６五角
▲３四銀では▲６八銀や▲３八飛の前例があり、そちらも有力。
本譜は積極的に動いていく手段となります。
△５六歩からの反撃が嫌なところですが、飛車角交換から▲６五角で押さえ込みにかかります。
▲６五角以下
△５二飛▲４四角△６二銀打▲５四歩(結果図)
▲４四角と角を飛び出すのが▲５三金をみて絶好。
後手は下手に受けると角切りから一気に寄せられるので△６二銀打は仕方のないところ。
そこで▲５四歩が習いのある手筋で攻めがつながる格好となり、結果図は先手有利といえるでしょう。
