上図は▲９六歩に代えて▲９八香と変化したところ。
左美濃ではなく穴熊に囲った場合、どう違いが出るのかみていきます。
▲９八香以下
△６四歩▲９九玉△７一金▲８八銀
△６五歩▲同歩△同飛▲６六歩
△６一飛
△６五歩と６筋の歩を交換できるのが後手としては大きい。
６七の金が安定していれば△６五同飛の瞬間に▲６四歩などと逆襲されてしまうところでした。
そのため先に▲７八金と指しておくのは有力なのですが、金銀の連結がやや悪いのが気になってしまいます。
△６一飛以下
▲７九金△９四歩▲９六歩△４二角
先手は次に▲３七桂から攻めていく手をみていますので、先に△４二角と仕掛けてしまうのが有力です。
△４二角以下
▲７七金△８六角▲同歩△７四角
▲２七飛△３二金▲７五歩△６三角
▲２四歩△同歩▲同飛△３三桂
▲２三歩△２一歩▲２六飛△５一飛(結果図)
▲７七金では▲４二角成も考えられますが、先手の飛車が縦に動くと△５八角と打たれてしまいますので結局金を寄ることになりそう。
△７四角は△３二金と上がった時に▲５二角と打ち込む手を消しています。
△５一飛まで進んだ結果図はいい勝負。
▲６七金や▲７八角の受けには△４五銀とぶつけることになりそうです。
