【自戦記】第44回レーティング選手権北東北大会・第1ラウンド

相掛かりその他

今回は、令和5年2月26日に盛岡市で行われた第44回レーティング選手権北東北大会・第1ラウンドの自戦記をお送りします。

本大会は岩手・青森在住者が参加可能で、優勝者が全国大会行きの切符をつかみます。
クラス分けはなく、今回は16名が参戦。
代表を決める大会ではありますが、参加者全員4局指せるため勉強の意味でも価値があると思い出場することにしました。


先手:T橋 四段
後手:つなよし

初手から以下
▲2六歩 △8四歩▲2五歩 △8五歩
▲7八金 △3二金▲3八銀 △6二銀
▲9六歩 △1四歩▲2四歩 △同 歩
▲同 飛 △2三歩▲2六飛 △5四歩
▲7六歩 △5三銀▲5八玉 △3四歩


T橋四段とは何度か対局したことがありますが、これまで一度も勝たせてもらっていません。
なんとか初白星をあげたいと帯をしめました。

上図以下
▲2二角成 △同 銀▲8八銀 △3三銀
▲7七銀  △4一玉▲1六歩 △7四歩
▲3六歩  △6四銀▲3七桂


後手が角道を開けた瞬間に先手は角交換に臨んできました。

これには早繰り銀が用意の作戦でした。

上図以下
△7五歩▲同 歩 △同 銀 ▲3五歩
△4四角▲4五桂 △4二銀 ▲3七角
△6四銀


△7五歩では先に△4四角と打つべきでした。

また、△6四銀では△5五歩と角のラインを止めてじっくり指すべきでした。

上図以下
▲3四歩  △2六角▲同 角 △2五飛
▲3五角打 △8六歩▲同 歩 △8五歩


▲3四歩はまったく読んでいなかった手で、前手の角打ちは飛車にヒモをつけた意味もあったのかと感心してしまいました。

気合いで飛車角交換にいきましたが、これが悪手だったようで△5二金などと辛抱するよりなかったようです。

上図以下
▲3三歩成 △同 桂▲同桂成 △同 金
▲3七桂  △3五飛▲同 角 △3四金


上図では▲7一角成が有力でしたが、実戦では5三に桂馬を突っ込む変化ばかり警戒していたためノーマークでした。

本譜は見逃してもらい、若干形勢も回復しました。

上図以下
▲4六角  △3六歩 ▲2一飛 △5二玉
▲1一飛成 △3七歩成▲同 角 △8六歩
▲8三歩  △同 飛 ▲8八歩 △4五桂
▲2六角  △3一歩 ▲1二龍 △5五角


▲4六角では▲1七角と引かれるほうが嫌でした。
後手は本譜のように△3六歩から桂馬を取りたいのですが、飛車を打ちおろされた時に△5二玉と逃げにくいうえに△3一歩の底歩が打てない(二歩)のが辛いところでした。

実戦は難を逃れましたが、まだ容易ならざる形勢です。

上図以下
▲6六香 △1九角成▲3七歩 △3二香
▲6四香 △同 歩 ▲1四龍 △6五桂
▲6六銀


▲6六香が悪手で、▲4六香が優りました。
△6五桂を警戒したのでしょうが、▲4五香と玉頭さえケアされていれば困っていました。

本譜は今度こそ△6五桂が厳しく、後手が逆転に成功しています。

上図以下
△5五香 ▲同 銀 △5七桂左成▲5九玉
△8七歩成▲同 歩 △5五歩  ▲5四香
△6三玉 ▲7六銀 △7七歩  ▲7九金
△7八銀

まで94手で後手の勝ち

△5五香が自分好みの露骨な攻め。
△8七歩成は将来飛車切りに見据えた手でした。
先手は▲7六銀を補強しましたが、△7七歩が刺さり寄せきることができました。

序盤はひどい内容でしたが、なんとか初戦を制すことができてホッとしています。

将棋盤

 0

タイトルとURLをコピーしました