上図は△４五歩と変化したところ。
角のラインを通して▲５五歩を牽制した手となります。
上図以下
▲３八玉 △６二玉▲４八金上 △７一玉
上図以下
▲５五歩 △同 銀 ▲９五歩 △同 歩
▲同 香 △９三歩
牽制されたとはいえ、▲５五歩は有効な手。
５筋を突き捨ててから端の歩交換が常用の筋となります。
上図以下
▲７五歩 △同 歩 ▲６五歩 △同 歩
▲８六飛
７筋、６筋を突き捨てて▲８六飛が盲点になりそうな手順。
縦の攻めにばかり意識がいってしまいがちですが、▲２六飛をみて横への転回をみるのが柔軟な指しまわしとなります。
上図以下
△４二飛▲５六銀左 △６六銀 ▲同 銀
△同 歩▲同 角 △同 角 ▲同 飛
△４二飛は油断ならない一手。
▲２六飛には△４六歩▲同歩△６六歩で先手困っています。
先手は▲５六銀左と攻め筋を切り替えるのが冷静。
勢い角銀総交換となります。
上図以下
△６三歩▲７四歩 △６四銀▲３一角
△１二飛▲６五歩 △５五銀打 ▲８六飛
△５六銀▲同 飛
△６三歩と飛車のラインを遮断した手には▲７四歩が筋の攻め。
後手は△８二銀と引くのでは辛すぎるので△６四銀とするくらいです。
▲３一角が継続手。
△３二飛には▲４一銀があります。
本譜は▲６五歩が駒の利きを乱してこれも手筋。
△５五銀打と際どく凌ぎますが、先手は自然に指して問題ありません。
上図以下
△６五銀▲５三角成 △８二玉 ▲７一銀
△９二玉▲９三香成 △同 玉 ▲７五馬（結果図）
△６五銀で飛車取りがかかりますが、逃げずに▲５三角成が好手。
取ってくれれば手順に飛車を成ることができます。
△８二玉には▲７一銀が絶好。
△同金には▲７三銀が絶好です。
△９二玉には▲９三香成～▲７五馬があり、これも厳しい。
結果図は先手優勢となります。
