今回は、2023年(令和5年)９月22日に行われた第17回朝日杯将棋オープン戦本戦トーナメント一次予選、郷田真隆 九段対高見泰地 七段戦をハイライトでお送りします。
棋譜利用の許可を下さった主催者様に感謝申し上げます(２０２３年11月７日許諾済み)。
主催：朝日新聞社、日本将棋連盟
先手：郷田真隆 九段
後手：高見泰地 七段
戦型は矢倉戦になるかと思いきや、後手が陽動振り飛車を採用。
高見七段が最近用いている裏芸となります。
先手が二枚銀で襲い掛かって上図。
ここで
△３五同歩▲同銀△５一角
が意表の手順。
銀が三段目に出ると失敗としたものですが、本局では例外的に成立しているようです。
上図から▲２二竜が盲点になりそうな竜引き。
次に▲４二とを狙っています。
そこで△４四銀として△３三銀をみれば狙いは阻止できたのですが、それを逃したため先手がリードする形となりました。
前図から形勢が二転三転して終盤戦。
ここで△６七角▲８八玉△８九角成
が一撃必殺の寄せでした。
どちらで取っても寄り筋に入っており、高見七段が難戦を制しました。
将棋盤
0手
