ミレニアム対四間飛車△7二玉・6四金型14

今回は、37手目▲7九銀の変化をみていきます。

①▲3七桂
②▲5九銀
③▲7九銀

この手は一手で横の攻めに備えた手。
反面、端攻めには弱くなります。

上図で△6三金寄は、
▲6五歩△同歩▲2四歩△同歩
▲同角△2二飛▲3三角成△2八飛成
▲4四馬△4八竜▲3七角
で先手優勢となります。

上記の変化がありますので、後手は玉形を整備せずに△5五歩と攻めることになりそうです。

△5五歩以下
▲5五同歩△9五歩▲同歩△5五銀
▲2四歩△同歩▲5六歩△4六歩
▲2七飛△4七歩成▲同銀△4六歩
▲5八銀△4四銀▲3七桂

ここで△3五銀は1つの攻め筋ではあるのですが、単純な攻め合いは先手に分があります。

代えて△9六歩と端を絡める手が考えられます。

△9六歩以下
▲9六同香△9七歩▲9四歩△3五銀
▲4三歩△同飛▲4四歩△同銀
▲9三歩成

先手は香車を持てば△3五銀に▲4五香と切り返せるようになるので、上図では△9三同桂が考えられます。

△9三同桂以下
▲9四歩△3五銀▲同歩△4七歩成
▲同銀△同飛成▲9三歩成

ここで△5五歩には▲3四歩と角出のスペースを作るのがぴったりとなります。

代えて△3八竜も考えられますが、今度は▲4五桂が好手となります。

▲4五桂以下、
△2七竜▲5三桂成△同金▲4五桂
△9三香▲同香成△9五飛▲9六歩
△4五飛▲4六香△3五飛▲4三香成(結果図)

結果図以下、△4三同金には▲8三成香とし、後手がどう応じても▲3五角から飛車を持って攻めがつながる形となります。

タイトルとURLをコピーしました