上図は▲２四歩と変化したところ。
先手に飛車を楽にされては面白くないので、この歩は放置して反発することになります。
▲２四歩以下
△２八角▲３七角 △同角成 ▲同 銀
△１五角▲４八銀 △２四角
上図では△４二金右も受けの形ではありますが、△２八角と厳しく追及したいところ。
対して▲５六角には構わず△４六角成が成立します。
本譜は角を合わせて凌ぎにきますが、△１五角～△２四角と局面を収めることに成功しました。
上図以下
▲３五歩 △４二玉 ▲６八玉 △４五桂
▲同 歩 △同 銀
▲３五歩には△４二玉が３三と５三を同時に補強した好手。
先手は▲６八玉と一手待つくらいですが、△４五桂～△同 銀で飛車を詰ますことに成功しました。
上図以下
▲４四桂 △５六桂 ▲７九玉 △３四銀
▲３二桂成 △同 玉 ▲３四歩 △４八桂成
▲４四桂は勝負手で、△同歩には▲同飛が王手銀取りとなります。
そこで、△５六桂が切り返しの好手。
▲同歩には△３四銀で先手は飛車を取ることができません。
本譜は仕方なく▲７九玉と逃げますが、△４八桂成が刺さります。
上図以下
▲４八同金 △３九飛（結果図）
上図で▲３三銀を利かすのは、
△４一玉▲２四銀不成△４九成桂▲３三歩成
△６九金▲８八玉△３八飛
が一例で後手勝勢。
途中△２四銀不成で▲４八金と手を戻すのは、
△３九飛▲４九歩△１五角
が好便です。
本譜は単に△３九飛が好手。
結果図以下、▲８八玉には△８六桂、▲４九歩には△４七歩が刺さります。
後手優勢です。
