今回は横歩取り△４五角戦法について書いていきたいと思います。
現代では奇襲の色が濃い戦法で、先手としては的確に応じていけば形勢良しになります。
▲３四飛以下
△８八角成▲同銀△２八歩▲同銀
△４五角▲２四飛△２三歩▲７七角
△８八飛成▲同角△２四歩▲１一角成
△２八歩▲同銀の交換は、２八に飛車を引かせないようにしたもの。
▲１一角成までは定跡化された手順。先手が変化を望まなければこうなるところと思っていいでしょう。
▲１一角成以下
△８七銀▲同金△７九飛▲６九香
△６七角成▲５八銀△８九馬▲４八玉
△８七銀は△４五角戦法の常套手段。
代えて△３三桂や△２六飛も考えられます。
▲８七同金では▲７七馬も有力で、以前はこちらを指していたのですが
△７六銀不成▲６八馬△８八歩
が意外と面倒。
△７九飛で△６七角成は
▲６九飛△７八馬▲８八金
がぴったり。
△８九馬で△５八馬～△７八銀には▲６八飛で先手十分です。
▲４八玉は冷静な一手で、△６六桂を消しているのが大きいです。
▲４八玉以下
△３三桂▲８二歩△同銀▲２一馬
△２三馬▲６二歩△同金▲６三香成(結果図)
▲２一馬では▲２二歩も有力。
△４二銀▲２一歩成△２三馬▲２五歩
と進んでどうかという勝負になります。
本譜は▲３二馬～▲３一飛の攻めをみたもの。
△２三馬と馬切りを緩和しますが、▲６二歩が絶好。
△６二同金で△６二同玉と取るのは、▲４一飛と▲６三香成と▲３一馬の両狙いをみて先手良し。
結果図は△６三同金に▲７二飛が厳しくこれも先手良し。
代えて△６六桂も、▲６四飛で後手は受けにくい格好です。
