今回は桃影戦予選リーグ黄ブロックより、チーム「激辛わさび入り握り寿司」対チーム「All‐Rounder」副将戦、沢田綱吉対頓死戦を自戦記でお送りします。
桃影戦についてはこちらを参考にしてください。
戦型はこちらの横歩取りに対し、頓死さんが△４五角戦法を採用してきました。
大会で、それも団体戦でこの戦法を指されるとは思っておらず、かなり驚きました。
△７八馬に代えて△３三桂は研究したことがありましたが、本譜はあまり考えたことがありませんでした。
指されてみると厄介だなというのが正直なところでした。
△７八馬以下
▲８二歩△８七馬▲８一歩成△６二銀
▲６三香成△同銀
△６九馬が気になるところなので、▲８二歩では▲６三香成とシンプルに攻めるのが優るようです。
△８七馬なら▲６二歩が厳しいですし、△６二歩には▲５三成香と寄っておいて次に▲２一馬とみて先手十分でした。
△６三同銀以下
▲５五桂△５二銀▲６二歩△同 金
▲７一と
▲５五桂では
▲７一と△同金▲６四歩△５二銀
▲６三桂
が優ったようです。
いきなりと金を捨てる手順がみえず、実戦では読みに入っていませんでした。
△６二同金に代えて△７二金なら明快な攻めがなく難しかったです。
本譜は▲７一とと寄ることができ、次に▲７二と～▲８一馬の王手馬取りがあるので手ごたえを感じていました。
▲７一と以下
△６一歩▲６三歩△同 銀▲同 桂成
△同 金▲６一と△同 玉▲８一飛
△６一歩と▲７二とを緩和してきましたが、今度は▲６三歩が厳しくなりました。
金を上ずらせてから▲６一とが厳しく、狙いの▲８一飛が実現しました。
▲８一飛以下
△７一香▲８七飛成△３三桂▲８八角
△８九飛成▲８一龍△５六桂▲同歩
△８八龍
すでに先手が勝勢ですが、ここから安全に勝てないのが自分の将棋の悪いところ。
チーム名に激辛と称しているのに、全然辛い指し手がありません。
本譜も△５六桂～△８八竜をくらって、怪しくしてしまいました。
△８八竜以下
▲７二銀△５二玉▲６三銀成△同 玉
▲７五桂△６四玉▲６五金△同玉
▲６六歩△７六玉▲８八龍△７五玉
▲６五飛△７四玉▲８五龍
まで先手勝ち
単に▲８八竜と取って△６六角でも残しているかなと思っていたのですが、ほんとに逆転しそうだったので自重しました。
▲７五桂では▲６四歩が最善で、このあたりは焦りの色が出てしまっています。
とはいえ、本譜も多少強引ながら王手竜取りの筋を消しながら▲８八竜と指すことができ、なんとか勝ち切ることができました。
次の対局でもいい将棋が指せるようがんばります。
