上図は陣形を整えてから▲３七桂と指したところ。
▲４五桂と▲２五歩の二点狙いで攻めかかろうという手です。
▲３七桂以下
△５四飛▲４五桂△３二金▲２三歩
△３一角▲２二銀
△５四飛は△３二金と引いた時に▲４一銀の割り打ちをかわした手。
△３一角で△２三同金は▲３二銀でシビれます。
▲２二銀以下
△６四角▲２一銀不成△３一金▲４六桂
△４四飛▲３三桂成△２一金▲２二歩成
▲４六桂は飛車に当てつつ角のラインを遮断して好便です。
▲２二歩成以下
△２二同金▲同成桂△９五歩▲１一成桂
△９六歩▲６六香△９七歩成▲同桂
△９六歩▲６四香△９七歩成▲同香
△９六歩▲同香△同香(結果図)
▲１一成桂で▲９五同歩は△９七歩で受け一方になってしまいます。
また、▲５四金は有力ですが、本譜同様に△９六歩と手抜かれるのが嫌なところです。
先手は損な取引をしているようですが、先に右上の桂香を取って得しているので悪くないところ。
結果図は▲９七歩や▲６三香成などが有力で、手が広いところ。
形勢はいい勝負です。
