【ハイライト】第16回朝日杯将棋オープン戦二次予選Hブロック・谷川ー西田戦

今回は、2022年(令和4年)10月26日に行われた第16回朝日杯将棋オープン戦二次予選、谷川浩司十七世名人対西田拓也五段戦をハイライトでお送りします。
棋譜利用の許可を下さった主催者様に感謝申し上げます。

主催:朝日新聞社、日本将棋連盟

先手:谷川浩司 十七世名人
後手:西田拓也 五段

戦型は西田五段の後手三間飛車に対し、谷川十七世名人が▲5七銀左急戦を採用。
昔から指されている懐かしい定跡となりました。

上図から▲5五歩と仕掛けるのが定跡で、実戦もそう進みました。

上図では▲4四歩や▲2四歩と指された前例もありますが、本譜は▲8八角
候補としてはいろいろありましたが、合流する可能性が高いところです。

まだまだ定跡手順は続きます。

▲2一銀成△2三飛と指されたところ。
定跡は▲1五桂でしたが、実戦は▲3一成銀としてついに定跡から外れました。

しかし、△5四金からサバける格好となり、後手が有利に。
結果論ですが、先手は定跡をなぞるべきでした。

▲5六歩は部分的に厳しい手ですが、△4四銀が冷静な対応でした。
▲5五歩とすれば金銀と飛車の交換になりそうですが、△6五歩からのコビン攻めが痛すぎます。

本譜は▲4五飛としましたが、これでは先手悪いのは明らか。
以降はリードを生かした西田五段が押し切りました。

将棋盤

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