今回は、2022年(令和４年)10月26日に行われた第16回朝日杯将棋オープン戦二次予選、船江恒平六段対西田拓也五段戦をハイライトでお送りします。
棋譜利用の許可を下さった主催者様に感謝申し上げます。
主催：朝日新聞社、日本将棋連盟
先手：船江恒平 六段
後手：西田拓也 五段
戦型は後手の西田五段が谷川十七世名人戦に続いて三間飛車を連投。
対して船江六段は居飛車穴熊で対抗しました。
上図から▲７八金と指して前例のない将棋に。
代えて▲８六歩が指されたことがあり、その時後手番を持っていたのも西田五段でした。
上図から▲４四角と指しましたが、△４四同角～△４三歩とおさめられてしまうためどうだったか。
代えて▲４四飛のほうが面白かったかもしれません。
本譜は角交換の後、△６四角が好打となって後手優勢となりました。
先手玉を中段へ引きずり出し、後手はどう決めるかというところ。
△９五歩は”打ち歩詰め”の反則になってしまいますが、△９四歩と次に△９五歩の”突き歩詰め”を狙ったのが参考になる一手でした。
▲８六歩と粘りましたが、
△９五銀▲８五玉△８二桂
が絶品のシバリで、後手の勝利。
これにより、西田五段は二次予選を突破。
決勝トーナメント進出となりました。
将棋盤
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