今回は、2022年(令和４年)11月１日に行われた第16回朝日杯将棋オープン戦二次予選、屋敷伸之九段対鈴木大介九段戦をハイライトでお送りします。
棋譜利用の許可を下さった主催者様に感謝申し上げます。
主催：朝日新聞社、日本将棋連盟
先手：屋敷伸之九段
後手：鈴木大介九段
戦型は鈴木九段の後手四間飛車銀冠に対して屋敷九段が居飛車穴熊に構えました。
上図は△２二角と４四から角を引いて次に△４六歩をみせたところ。
形よく受けるなら▲５七銀ですが、△４四角と千日手模様にされてしまいます。
本譜は▲５七金と金を寄って飛車先を受けました。
△９六歩と後手が端攻めにきた中盤戦。
上図では▲８五歩や▲６三銀と攻勢に出るのが有力でした。
本譜は▲８七玉としましたが、
△９五香▲９八歩△９三玉▲７八玉
△６五桂
と進み、後手が優位にたちました。
先手がなんとか盛り返した終盤戦。
上図では▲８六桂～▲８七銀と詰めろをかければ激戦でした。
後手も△６六飛打の凌ぎがありますが、先手も手順を尽くせば十分勝負できました。
本譜は▲８六銀としたため、△８五歩が逃げ道を作りつつ銀取りを催促して後手が切り抜けた格好。
ベテラン対決は鈴木九段が制しました。
将棋盤
0手
