【観戦記】変態vs王道戦法棋戦3 第15戦

今回は、変態vs王道戦法棋戦3 第15戦の観戦記をお送りします。

猛威をふるっている筋違い角。
変態戦法チームが快進撃を続けるか、王道戦法チームが阻止するか、注目の一戦となりました。

先手:まじくり 四段(変態戦法チーム四将・指定戦法筋違い角)
後手:Link0905 四段(王道戦法チーム四将)

初手から以下

▲7六歩 △3四歩 ▲2二角成 △同 銀
▲4五角

上図以下
△5四歩 ▲3四角 △3二金▲6六歩
△5二飛 ▲2六歩 △3三銀▲7八角
△6二玉 ▲6八玉 △7二玉▲8八銀
△8二玉 ▲2五歩 △7二銀▲4八銀
△5五歩 ▲5八金右 △5一飛▲7九玉
△9四歩 ▲9六歩 △4四銀


筋違い角に対して△5四歩と対応するのは初めてみました。
振り飛車党ですとこのような手法もあるのかと感心させられました。

後手が中飛車を採用したのをみて、先手は居飛車にシフト。
「完全に相振りの気持ちで、序盤54歩の研究をしてきましたが、居飛車は想定外でした……」
とLink四段は振り返ります。

上図以下
▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △5六歩
▲3四飛 △3三桂 ▲4六歩 △2一飛
▲5六角 △2八飛成 ▲2四歩


上図から▲2四歩といきましたが、自然にみえて危険な一手でした。
△5六歩が機敏な一手で、▲同歩なら△3五角の王手飛車で投了級です。
「手拍子で飛車先交換に行ったのは悪かったですね。カウンターがきれいに入りました」
とまじくり四段も悔やんでいました。

ただし、
「うーん、でもソフトで振り返ると、同角がありそう??」
とも話されており、▲5六同角と応じて△同飛には▲2一飛成をみるのは有力でした。
しかし、「それでもこちらが少し指しやすいらしいですが」
と触れている通り、△5六同飛に代えて△3五角もあるため後手有利なのは変わりません。
「それは1秒も考えたことがなかったので、良い勉強になりました」
とLink四段は話されていました。

上図以下
△5五銀▲5四飛 △5六銀 ▲同 歩
△5二歩▲9五歩 △同 歩 ▲9三歩
△2七角▲3四飛 △3八角成 ▲5七銀
△4九馬▲6八金寄 △2五角

まで54手で後手の勝ち

上図から△5五銀と角を目標にするのが急所の攻め。

以下は大駒を生かした着実な寄せが刺さり、Link四段の完勝。
王道戦法チームが再び一歩リードとなりました。

将棋盤

 0

タイトルとURLをコピーしました