今回は、変態vs王道戦法棋戦3 エキシビションマッチ副将戦の観戦記をお送りします。
本戦は王道戦法チームが制しましたが、主催者の提案により副将と大将同士によるエキシビションマッチが組まれました。
変態戦法チーム、ここで意地の勝利をあげられるか。
先手：黒羽ひなた 五段(王道戦法チーム)
後手：asagao 五段(変態戦法チーム)
初手から以下
▲２六歩 △４二銀 ▲２五歩 △５二飛
▲７六歩 △６二銀 ▲４八銀 △３二金
▲５八金右 △７二金 ▲５六歩 △３四歩
上図以下
▲２二角成 △同 金 ▲８八銀 △４四歩
▲７七銀 △４三銀 ▲６八玉 △９四歩
▲９六歩 △６四歩 ▲７八玉 △６三銀
▲３六歩 △７四歩 ▲２四歩 △同 歩
▲同 飛 △２三歩 ▲２六飛 △１四歩
▲３七桂 △４二玉 ▲１六歩 △５一飛
後手の無敵囲いに対し、先手は角交換で対抗。
以下はじっくりとした駒組みとなり、おたがい戦機を待ちます。
上図以下
▲１五歩 △同 歩 ▲１三歩 △２四角
▲４六角 △同 角 ▲同 歩 △２四角
▲６六銀 △５四歩 ▲４七銀 △７三桂
▲５七銀 △５二玉 ▲６六角 △３三桂
▲１五歩と端攻めから仕掛けて開戦。
後手は△２四角と少しひねった受け方で対抗します。
先手も▲６六角と角を据え、本格的な戦いに備えます。
上図以下
▲４五歩 △同 桂 ▲同 桂 △６五歩
▲７七角 △３二金 ▲８六角 △４五歩
▲６四桂 △６二玉 ▲７二桂成 △同 玉
▲４五歩に対して△同 桂と取ってしばらく桂取りを保留するのは１つの筋。
▲８六角では▲２四飛～▲３三角と強襲するのも有力なところ。
△６二玉では△６四同銀と素直に取ってみたいところで、▲６四同角には△３三角が好便となります。
上図以下
▲５三金 △６四桂 ▲４三金 △同 金
▲２四飛 △同 歩 ▲３二角 △５二金
▲１二歩成 △２九飛 ▲１一と △１九飛成
▲２一と △８四香 ▲５九角 △４六桂
▲６八金寄 △４九龍
上図では▲２四飛と飛車を切り、△２四同歩に▲２六角や▲４二金をみたいところでした。
本譜は先手の攻めがやや緩い印象。
対して後手は△８四香や△４九龍と急所に刺さっている感じがします。
上図以下
▲２六角 △４二金引 ▲２三角成 △７六桂
▲５九金 △４七龍▲２四馬 △６八桂成
▲同 銀 △６六歩 ▲４二馬 △６七歩成
▲同 銀 △８七香成▲同 玉 △６七龍
▲７七香 △７六銀 ▲８六玉 △８七金
まで102手で後手の勝ち
先手はなんとか喰らいつこうとしますが、後手玉に手が届かず。
後手の鋭い寄せが炸裂し、変態戦法チームのasagao五段の勝利となりました。
0手
