上図は▲５四歩と変化したところ。
△４二金右とした雁木対策の代案となります。
ソフトとしてはこの手が最善とみているようです。
▲５四歩以下
△８八角成▲同玉△５四銀右▲５一角
△７二飛▲４二角成△同玉
▲５一角が盲点になりそうな角。
△７二飛で飛車の縦の効率を悪くなったのに満足して▲４二角成と角金交換に踏み切ります。
△４二同玉以下
▲４四歩△２二角▲２四飛△２三歩
▲３三歩△２四歩▲４三歩成△同金
▲４四歩に△同銀と取ってくれたなら▲２四飛が十字飛車になって先手良し。
後手は△２二角と攻防の角で対抗してくることが想定されます。
先手は飛車を逃げては手にならないので、▲３三歩と攻めの継続を図ります。
▲４三歩成で▲３二歩成は、△３二同銀で攻めを繋げるのが難しくなります。後手の角が先手玉を遠くにらんでいるため、４四の歩が動かせないのが痛いのです。
△４三同金で△４三同玉なら、▲４四銀△同玉▲３二歩成で先手優勢。
これは後手玉を危険地帯におびきだしたのと同時に角のラインをさえぎっているのが大きいです。
△４三同金以下
▲８三銀△６二飛▲３二金△５一玉
▲７四銀不成(結果図)
▲８三銀はそっぽから攻めてるように見えますが、▲３二金△５一玉の交換を入れるだけで挟撃態勢にできていることが分かります。
結果図は先手ペース。△７二歩なら▲５五歩が絶好ですし、△８五桂としてきたなら素直に▲８五同銀で十分でしょう。
