相横歩取りの攻防②△7三角の変化

上図は△7三角と変化したところ。

他の手が直線的な攻めあいなのに対して、この手はトリッキーな手法といえます。

△7三角以下
▲7三同角成△同桂▲5五角△6五桂
▲6六銀△2八歩▲同銀△2七歩
▲3九銀△9五角▲4八玉

取られそうな桂馬を逃げつつ攻めに活用するのが後手の狙い。

△9五角は初心者がやりそうな王手ですが▲7三角成を消しているのが大きく、次に△2八歩成~△5七桂成~△2五飛をみています。

▲4八玉は前述した△5七桂成に▲同玉を用意してギリギリ受かっています。

▲4八玉以下
△5七桂成▲同玉△3八歩▲4八銀
△6九飛▲5八金△8九飛成▲7九歩
△4四桂▲6五銀

△3八歩で△4九飛なら▲4八玉で大丈夫。

本譜はまともに受けては苦しいので▲4八銀~5八金と軽くかわす調子。

△8九飛成は次に△7八竜の詰めろをみていますが、▲6五銀が冷静。

結果図以下、△8二歩なら▲8一飛と飛車を転がしておくくらいで先手十分です。

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