相横歩取りの攻防④△6四歩の変化

上図は△6四歩と変化したところ。
角を引き寄せて手を作りにいく狙いがあります。

近年さっぱりみかけませんでしたが、昨年(2021年)黒田尭之先生が採用しています。

△6四歩以下
▲6四同角△8六歩▲8八歩△2八歩
▲2七飛△2九歩成▲同飛

▲6四同角は後手の狙いを真っ向からうけてたつ構え。
代えて▲2八飛や▲8二歩も有力です。

△8六歩では単に△2八歩も考えられますが、それでも▲2七歩と受けておいていいです。

▲8八歩では▲8六同角と歩得を主張するのも有力です。

本譜は一時的に桂損となりますが、▲2一飛成と▲9一角成の両狙いが残るため元は取れます。

▲2九同飛以下
△2三歩▲9一角成△7二銀▲3八銀
△7三角▲9二馬(結果図)

△7二銀と銀を立った際に△8六歩と▲8八歩の交換がなければ▲8三歩が厳しいです。

▲9二馬では▲7三同馬でも指せますが、生角を残して攻めるほうが分かりやすいでしょう。

結果図は次に▲6六香が歩切れを突いて厳しいです。

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