上図は美濃囲いにかこってから△４二銀と指したところ。
ABEMA(アベマ)企画の「藤井聡太 炎の七番勝負」で複数局指されたことで注目された形でもあります。
△４二銀以下
▲４五銀△３二金▲３四銀△２二角
４二に角が引けないのをとがめに▲４五銀から攻めるのが有力。
△２二角では△４四角も考えられるところ。
本譜は前述した七番勝負で永瀬拓矢先生が指しています。
「ゴキゲン中飛車は予想外でした‥‥」藤井四段VS永瀬六段、AbemaTV七番勝負第2局ふり返り（両者コメントあり）｜将棋コラム｜日本将棋連盟 (shogi.or.jp)
△２二角以下
▲２四歩△同歩▲同飛△５四飛
▲３五歩△３三歩▲２三銀成△２四飛
▲同成銀△２七飛▲２五飛△同飛成
▲同成銀△２七飛▲２六飛△４七飛成
▲３五歩では▲２五歩と指した前例もありますが、△３一金が柔らかい受けで難解。
本譜はたがいに飛車を打って取ってを繰り返して小競り合いが展開されます。
△４七飛成以下
▲５九金左△５六歩▲同歩△４五竜
▲３七桂△６五竜
▲５九金左では▲５八金右と指されたこともありますが、△３八竜で先手不利。
▲３七桂で▲５五歩は前述した七番勝負で藤井聡太先生が指した手ですが、
△２四歩▲同成銀△３五竜
で難解な形勢です。
△６五竜以下
▲７七桂△７六竜▲２四成銀△８四歩
▲２三成銀△同金▲同飛成△３一銀
▲３二金(結果図)
▲７七桂では▲４五歩や▲５五歩の前例もありますが、いずれも難解。
本譜は山崎隆之先生が指した手で、角交換のサバキを消しています。
先手はあとは成銀でなぐりかかれば自然と良くなります。
▲３二金では▲４四歩とスマートな攻めも有力なところで、いずれも先手優勢となります。
