横歩取り△4二玉型対伊藤匠四段の強襲策③

今回は28手目△7四飛の変化をみていきます。

△7四飛に対しても
▲6一角△7一金▲7二歩
の攻めが有力です。

▲7二歩以下
△8七歩▲同飛△6五角▲7一歩成
△8七角成▲5八玉

が想定された局面です。

△6五角は後手用意の切り返しで、先手が飛車を逃げてくれれば将来△4七角成がうるさい攻めとなります。

▲5八玉は奇異に映るかもしれませんが、△6九飛の筋を避けています。

▲5八玉に対しては
①△7一銀
②△7七馬
が考えられます。

ここでは
①△7一銀
をみていきます。

△7一銀はfloodgate(コンピュータ対局場)で実戦例がありましたので、そちらを参考に手順を示します。

△7一銀以下
▲8七金△6二飛▲7七金△6一飛
▲8三角△6二飛▲7四角成△同歩
▲8三飛△8二銀▲8五飛成(結果図)

まで進めば先手有利となります。

▲8七金は▲5一角以下の詰めろ。
ただし、△6二飛と飛車を打って簡単には決まりません。

▲7七金はぬるい手に感じるかもしれませんが、先に駒得していたので冷静な応手です。

結果図以下、先手は次に▲8四歩をみせて辛い受けを強要しているのが大きいです。

簡単には決まりませんが、竜の存在が大きい先手良しといえるでしょう。

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