【19路研究】小目に一間高ガカリ・一間バサミ①

上図の黒3は私の実戦ではツケヒキ定石に次いでよく打たれます。

白4ではAのコスミも定石ですが、私は性格的に積極的にいきたいので三々にツケしか打ったことありません。

黒5のハネダシから白8のワリコミも昔からある定石。

ただし、AI(人工頭脳)が出てきてからは人間の対局でもあまりみかけなくなった気がします。

黒9ではA・B・Cが考えられます。
それぞれみていきましょう。


黒9は白石を丸飲みしようという手ですが、白10、12のサガリで黒13のアキ三角を強要できるのが大きいところ。
黒13で15では、白は余裕を持てるため19のマガリで黒は取られです。

白16はAI推奨の手。
代えて17と上辺を重視する手も以前からある定石で有力です。
本譜黒19で隅は安定しましたが、中央が弱いところ。

白22は簡明を喫した手で、これもAI推奨。
代えて25やaも有力です。

黒23でbには白cと応じる相場。
白28ナラビは一例ですが、白を強くしつつ黒への攻めをみています。


黒9で下からアテるには白10とアテで返したい。
黒11で12なら白も11と抜く。それは白に分がありそうです。

黒13は右辺のキリを消したものですが、これもアキ三角で愚形。

白16では17でもキカシになりますが、石を離して打って利かしたほうが全体に響いていいでしょう。

白24まで白ペース。
黒25でAノビならBオシで十分。
B二段バネやCキリにはDノビで凌いでいます。


黒9でアテを利かしてから11と下アテに手を戻すのが黒の工夫。

白14は筋。20が筋場(アキ三角場)なので、一路隣に打つというわけです。
代えて16からシチョウで取るのも有力です。

黒15の押し上げには白16のキリが好手。
黒17と手を戻さなければいけないようではかなりの利かしです。

16を捨て石にして白26まで厚みを築ければ白ペースでしょう。

部分的にはこの定石はどの変化になっても白に分のある展開といえそうです。

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