上図は▲３八銀と変化したところ。
▲３八金同様に藤井聡太先生が実戦で指されたことのある手となります。
▲３八銀以下
△４二玉 ▲３五飛 △２二銀▲３九金
▲３九金以下
△６二銀 ▲８七歩 △８八角成 ▲同 銀
△４四角
▲８七歩では▲８五歩も考えられますが、飛車の横利きがズレてしまいますと歩が浮いてしまうため本譜が優るでしょう。
△４四角以下
▲２五飛 △３三桂 ▲２四飛 △８四飛
▲２五飛～▲２四飛と飛車を潜り込ませるのが有力。
後手は△８四飛と技をかけにいきます。
△８四飛以下
▲３五角 △８八角成▲同 金 △２四飛
▲同 角 △７九飛 ▲４九金 △２七歩成
▲同 銀 △６九銀 ▲４八玉 △７八銀成
▲３五角は先手から動きをみせつつ△８八角成を緩和した手。
後手は引くに引けないため、踏み込むよりありません。
△７八銀成以下
▲２三歩 △同 銀▲２一飛 △５一金
▲３一角 △５二玉▲２二角成(結果図)
藤井先生は上図で▲５六歩と手を入れましたが、本譜▲２三歩が優ります。
結果図は後手受けが悩ましく、先手優勢となります。
