脇システム同型の研究ー端歩突き合い型⑰

今回は、69手目▲2七飛の変化をみていきます。

①▲3七香
②▲2七飛

△3六馬▲1七飛△3五角▲1九飛
までは定跡化された進行です。

上図では2つの手が考えられます。

①△2七馬
②△8六飛

まずは①△2七馬の変化をみていきます。

▲3七香△2六角▲2四歩△同歩
▲2五歩△2八馬▲1六飛△2七馬
▲2六飛△同馬▲2四歩(結果図)


先手の飛車は可動域が狭いですが、簡単には捕まりません。
本譜のように角と刺し違えるのが相場でしょう。

結果図は後手の玉頭に歩を垂らした格好となり、先手に分のある戦いです。


それでは②△8六飛ならどうか?

△8六飛は羽生善治先生が実戦で指した手。
相手は渡辺明先生でした。

△8六飛以下
▲8六同歩△6九馬▲3七桂△8七歩
▲同玉△7九角成▲6八飛(結果図)

▲6八飛と飛車を埋めたのが堅い手。
結果図は先手陣を崩すのが容易でなく、先手が指せそうです。

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