今回は、第45回朝日アマ名人戦岩手県予選・予選リーグ2戦目の自戦記をお送りします。
１戦目は強敵相手にうまく勝つことができました。
【自戦記】第45回朝日アマ名人戦岩手県予選・予選リーグ１戦目
先手：つなよし
後手：Ｍ又 三段
上図以下
▲４五歩 △４二銀左▲４四歩 △同 銀
▲４五歩 △５三銀引▲２二角成 △同 金
△５三銀に反応して▲４五歩と積極的に仕掛けていきました。
しかし、角交換に持ち込まれるとは思ってもみませんでした。
上図以下
▲６六歩 △３二金▲２四歩 △同 歩
▲同 飛 △２二歩▲２八飛 △５五歩
▲６七銀 △３五歩▲同 歩 △５六歩
▲同銀直
▲６六歩では▲６六角と悩みました。
△３三角と角を合わせられるのが気になって断念しましたが、そこで▲５五歩で攻めを継続できたようです。
本譜は△５五歩から逆襲するのが鋭い反撃で、不利にしてしまったと感じました。
上図以下
△４六歩 ▲同 金 △５七角 ▲２六飛
△４八角成▲４七金 △３八馬 ▲１六角
△４七馬 ▲同 銀 △１五金
△４六歩がうまい継続の攻めで、好手順に感心ばかりしていました。
しかし、△４八角成～△３八馬はありがたい気がしました。
▲１六角で馬を消すことができたのはおおきかったと思います。
上図以下
▲５六飛 △１六金▲同 歩 △５五歩
▲２六飛 △４八角▲４六角 △３九角成
▲３八金 △４九馬▲５八銀左△３八馬
▲同 銀
▲５六飛では▲２八飛が優りました。
△５五歩では△２八角があり、それなら先手が困っていたと思います。
△４八角は強い踏み込みでしたが、▲４六角から角を詰ますことができました。
上図以下
△５四金 ▲３四歩 △４四歩 ▲同 歩
△同 金 ▲４五歩 △３四金 ▲３五歩
△３三金引▲５五角 △８六歩 ▲同 歩
△同 飛 ▲８七歩 △８五飛
△５四金は形が崩れるため意表を突かれました。
一転してじっくりと展開され、どう指せばいいか分からなくなりました。
上図以下
▲７五角 △６四銀 ▲７七桂 △８二飛
▲６四角左 △同 歩 ▲４四歩 △４八角
▲４九銀打 △３九角成▲４五桂
▲７五角は明らかに変調。
代えて▲４六角と指せば冷静でした。
▲４九銀打では▲４九銀のほうが自然でしたが、その後の受け方が悩ましいように感じました。
上図以下
△５七歩 ▲６七銀 △４八歩 ▲５三歩
△４九歩成 ▲３三桂不成 △同 桂▲３四歩
△５九と ▲同 玉 △５八金 ▲同 銀
△同歩成 ▲同 玉 △４五桂
先手も後手も歩を駆使して際どい攻防が続きます。
△５九とや△５八金は精細を欠いた印象で紛れてきたかなと感じました。
上図以下
▲５六金 △３八馬 ▲５二金 △３一玉
▲４三歩成 △同 銀 ▲３三歩成 △５七銀
▲６九玉 △２五銀 ▲３二と △同 銀
▲４二金打 △２一玉 ▲３二金 △同 玉
▲３三銀
まで137手で先手の勝ち
▲５六金はこれしかないという受けでしたが、相手はうっかりしていたようです。
△３一玉では△５二同飛とされていたらまだ後手に分があったと思います。
本譜は▲４三歩成が痛打で、ここで形勢が好転したと感じました。
△２五銀で先に△４七馬を入れるのは、▲４二金打に代えて▲３三歩と打ってこれも寄りでした。
本譜は手数は長いですが詰み手順に。
投了図以下、
△２三玉▲２五飛△３四玉▲２四銀成
△４三玉▲４五飛△５四玉▲４四飛
△６三玉▲７五桂△７二玉▲６一銀
△７一玉▲６三桂不成
でぴったり詰みとなります。
県大会では名の知れた相手との連戦でしたが、まさかの２連勝で予選リーグ通過となりました。
0手
