【自戦記】第44回レーティング選手権北東北大会・第3ラウンド

今回は、令和5年2月26日に盛岡市で行われた第44回レーティング選手権北東北大会・第3ラウンドの自戦記をお送りします。

ここまでの成績は1勝1敗。
優勝の目はなくなりましたが、少しでも白星をあげて今後につなげたいところです。


先手:M又 三段
後手:つなよし

初手から以下
▲7六歩 △6二銀▲2六歩 △3二金
▲2五歩 △8四歩▲6八銀 △8五歩
▲7七銀 △1四歩▲1六歩 △5四歩
▲7八金 △5三銀▲5八金 △4一玉
▲6六歩 △3四歩▲6七金右 △4二銀上
▲5六歩 △5二金▲7九角 △7四歩
▲4八銀 △6四歩▲3六歩 △6三金
▲6九玉 △7三桂▲2四歩 △同 歩
▲同 角 △2三歩▲6八角 △3一玉
▲3七桂


M又三段とは昨年12月にも対局しており、その時は1勝1敗に終わっています。
【自戦記】第45回朝日アマ名人戦岩手県予選・予選リーグ2戦目
【自戦記】第45回朝日アマ名人戦岩手県予選・準々決勝

上図以下
△5五歩▲同 歩 △同 角 ▲4六歩
△5四銀▲4七銀 △2二角 ▲5六銀
△5五歩▲4七銀


金矢倉のすぐの攻略は難しいため、△5五歩から形をほぐしにかかりました。

先手は右銀の上下運動で待機してきました。

上図以下
△6五歩▲同 歩 △7五歩▲6六銀
△7六歩▲4五歩 △6五銀▲同 銀
△同 桂▲6六銀 △7七歩成▲同 桂
△同桂成


後手はこれ以上有効な手が難しいため△6五歩と仕掛けていきました。

▲4五歩は読んでいなかった手で、▲7六同金と取ってくるものと思っていました。
しかし、それには△7五歩が好手で、相手は「どう受けたらいいか分からなかった」と語られていました。

上図以下
△5六歩▲同 銀  △7六歩▲6七金寄
△7四桂▲4四歩  △6六桂▲同 金
△7七銀▲4三歩成 △同 銀▲5五桂
△5四銀▲4三歩  △4一歩


上図から△5六歩が角のラインを通した味のいい手。
先手は突き出した歩を取ってきましたが、△7六歩△7四桂が用意の攻めでした。

▲4四歩と複雑化を図ってきましたが、△6六桂△7七銀が刺さりました。

上図以下
▲2四歩 △同 歩▲2三歩 △同 金
▲2五歩 △同 歩▲2四歩 △6八銀成
▲同 飛 △2四金▲7六金


先手は2筋から反撃を試みてきましたが、角を取ってしまえば驚異ではありません。

後手は強攻する手段もありましたが、安全に指す方針をとりました。

上図以下
△5七銀 ▲6七飛 △5八角▲7九玉
△6七角成▲同 銀 △5九飛▲6九桂
△5五角 ▲7五角 △2二玉▲5七角


△5七銀△5八角の王手飛車が厳しい追及。

▲7五角から銀を抜かれてしまいましたが、ここで少考して最強の手順に打って出ました。

上図以下
△7七歩▲6六歩 △7八歩成▲同 玉
△5八金▲2四角 △6九飛成▲8八玉
△6七龍▲7七金打


上図では金取りがかかっていますが、無視して△7七歩が次に△6五桂をみた我ながら絶好の手でした。

▲6六歩は鬼辛抱でしたが、△5八金から一気の攻略を図ります。

上図以下
△8七歩 ▲同 金 △9五桂▲7八銀
△8七桂成▲同 銀 △9五桂▲7八銀打
△8七桂成▲同 銀 △8九金▲9八玉
△8八銀

まで124手で後手の勝ち

龍を逃げずに△8七歩が勝着。
▲9八玉には△7七竜で受けなしになります。

本譜も桂馬のおかわりが気持ちのいい手順で、金銀を取って体力を奪うのが実戦的な勝ちかた。
△8九金の尻金が絶好で、珍しく?淀みのない寄せで勝つことができました。

将棋盤

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