【自戦記】第45回朝日アマ名人戦岩手県予選・予選リーグ1戦目

今回は令和4年12月11日に盛岡市の岩手公会堂で行われた第45回朝日アマ名人戦岩手県予選の振り返りをしていきます。

参加者数は28名。
昨年の優勝者と県最強者戦の優勝者はシードとなり、他の参加者で予選リーグを戦いました。

以下は予選リーグ1戦目の自戦記を書いていきます。

先手:つなよし
後手:S原 四段

上図以下
△5一飛 ▲5八飛 △8一飛▲6五歩
△同 歩 ▲同 桂 △6四歩▲7三桂成
△同 金


戦型はショーダンオリジナルに対して後手が右玉に構えてきました。
▲7七桂から打開にいくのは、以前研究していた筋でした。
ショーダンオリジナルを私なりに研究してみました【対右玉】

△5一飛~△8一飛は千日手辞さずの後手番らしい指し方。
先手は積極的に▲6五歩から打開にいきました。

△6四歩は玉頭の厚みを重視した一手。
代えて△6五同桂を本線に考えていたため意外でした。

上図以下
▲6七銀上△4二金▲2八飛 △5二金
▲4五歩 △同 歩▲同 桂 △4二角
▲5四歩 △同 歩▲1一角成△4四歩


▲6七銀上は角がいなくなった時に△6六桂を消して本手。

△4二金~△5二金は玉を固めて実戦的でしたが、飛車先の守りが薄くなるため▲4五歩が効果的になりました。

上図以下
▲6六銀 △4五歩▲4四歩 △3二銀
▲2二馬 △3三銀▲2三馬 △4四銀
▲3四馬 △3三角


▲6六銀は△5五桂を緩和した手ですが、筋が悪かったですね。
同じ狙いでも「敵の打ちたいところへ打て」の格言に沿って▲5五歩と打つのが優りました。

△4四銀では△2二歩を利かされるのが気になっていました。
本譜は相手が軽視していた攻めが成立しました。

上図以下
▲7五歩 △8六歩 ▲7四歩 △同 金
▲7五歩 △7三金 ▲8六歩 △同 飛
▲8七歩 △6六飛 ▲6七歩 △7六飛
▲7七香 △同飛成 ▲同 金


▲7五歩が見た目以上に厳しい攻め。
後手は右銀が動いてしまうと左金が浮いてしまって▲5二馬をくらってしまうので、受けにくいのです。

△8六歩は部分的にはいい切り返しなのですが、7筋に拠点ができるため悪い気はしませんでした。
しかし、▲8六歩と手を戻したのは疑問で、▲7四香とアクセルを踏み続けるべきでした。
本譜は飛車を振り回されて紛れてしまいました。

上図以下
△4六歩▲7四桂 △8一歩 ▲5二馬
△同 銀▲7一飛 △6三玉 ▲6二金
△5三玉▲7三飛成△6三香 ▲5二金
△同 玉▲6二龍 △4三玉 ▲3二銀
△3四玉▲3五歩

まで105手で先手の勝ち

△4六歩がおそらく敗着で、△5三銀▲6六桂を利かしてから△4六歩を決行するべきでした。

本譜は▲7四桂が激痛。
以下も▲5二馬~▲7一飛と淀みない寄せで押し切ることができました。

将棋盤

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